表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なぜ生きるか? それが知りたい!  作者: 赤木 爽人
第3章 「交差」 『繋がる宿命の糸』
66/151

2-2

 そして九時半頃、安斉社長が由紀を探して打ち合わせコーナーに来た。

「由紀ここにいたか」

 驚いて目を開ける由紀。

「しゃ、社長、おはようございます」

「諸岡と剛から連絡はなかったか? 」

「三清山賀製薬に行ってますが…」

「連絡は? 」

「ありません、二人がどうかしましたか? 」

「いいか由紀、気をしっかり持って聞けよ」

「──」

「今さっき三清山賀製薬の担当者から連絡が入った。諸岡と剛が地震で起きたトンネル崩落に巻き込まれた可能性が高い」

「…」由紀はあまりもの事に全く理解が出来なかった。崩落、トンネル崩落、剛、諸岡…。

「崩落ってなんですか? 」きょとんとして聞き返す。

「三清山賀製薬の近くのトンネルが潰れて、その中に諸岡と剛が閉じ込められているらしい。ワシも二人の携帯に電話を掛けたが電波は届かないとアナウンスがあった」

「そうですか──え、え、諸岡と剛が…トンネルに閉じ込められて…」言葉を理解するにつれ頭が真っ白になっていく松永由紀。

「諸岡と剛がトンネル崩落に巻き込まれた…」うわ言のようにつぶやくと意識が飛んで気を失った。

「由紀、大丈夫か、しっかりしろ由紀」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ