表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なぜ生きるか? それが知りたい!  作者: 赤木 爽人
第2章 「進藤 達也」(シンドウ タツヤ) 『命の連鎖は途切れない』
47/151

1-1

 進藤達也は六歳。かわぞえひかり幼稚園の年長組「すみれ組」に通っている。三清山賀製薬本社から一山離れた新興住宅街にある幼稚園だ。

 昨日もいつもと同じように、一日の最後にはお別れ会が行われた。男の子十五名と女の子十五名が帰り支度を終えて、ピアノの椅子に座るまみ先生の周りを囲むように座った。まみ先生はみんなの顔を一通り見渡し、帰り支度が終わっているのを確認すると話し始めた。

「ちゅうもく! さあ明日は待ちに待った動物園遠足の日です。みんな楽しみかな? 」

「うわあ! 」子どもたちの歓声が上がる。

「はーい 先生も楽しみです。お弁当におやつ、お手拭き、レジャーシートをリュックに入れて忘れずに持ってきてね」

「はーい」

「それに水筒と帽子も忘れずにね。分かりましたか? 」

「はーい」

「じゃあお歌を歌って帰りましょう」

「はーい」

 まみ先生の軽快なピアノの伴奏がはじまった。そして子どもたちの大合唱が響く。


 今日も一日 すみました

 なかよしこよしで お片づけ

 先生さよなら またまたあした

 イェーイ!


 おゆうぎ おうたも すみました

 なかよしこよしで 帰りましょう

 みなさんさよなら またまたあした

 イェーイ!  


 いつもの事ながらイェーイ! は全員ジャンプで盛り上がる。これがないと幼稚園児は帰れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ