表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なぜ生きるか? それが知りたい!  作者: 赤木 爽人
第1章 「永澤 剛」(ナガサワ ゴウ) 『全ての出逢いが人生を紡ぐ』
44/151

10-2

「剛、運転代わる」

「ここから数キロだし、俺が運転しますよ、大丈夫っす」

「駄目だ、ここからは俺が運転する」諸岡は自分でも驚くようなキッパリとした口調で言った。

「…」

「いいから代われ、夜通し運転してんだから事故でも起こされたらかなわん」強張った表情を崩しながらそう言った。

「分かりましたっと」

 そして外に出てドアを閉めた瞬間、激しい揺れが襲ってきた。 

 地震だ──震度五、六、いやそれ以上かもしれない。

 揺れが酷くまともに立っていられない。

 二人は地べたに座り込んだ。

 コンビニエンスストアの中から何かが割れる甲高い音が響いてくる。「きゃあああ」女性従業員の悲鳴が聞こえる。

「お客様、商品で怪我をしないようお気をつけ下さい」男性従業員が声を荒げる。次々聞こえてくる破壊音。ガラガラガラガラ…商品が棚から崩れ落ちる。ガシャン! ガシャン! ガシャン! ガラスや瓶が割れている。

 駐車場のトラックの荷台の中で荷物がガチャガチャ音を立てる。運転席のドライバーもハンドルにしがみつき、荷台を気にしている。

 周りの木々がまるで台風の中にあるように激しく揺さぶられ、街灯や送電線、電柱などの人工物も不規則に揺れ動いた。地上にある全ての物が抵抗出来ないでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ