5.ギルドと変態の関係
あれこれとあったが、とりあえずはギルドに向かいます。
「おいアイン立ってくれ、勃たせるなよ?」
ウンザリした顔で声をかけたが、アインを見て俺は驚愕する事になった。
「このアインガー・ゲイ・クールマッスルに任せたまえ。最速最短で目的地まで連れて行ってあげるよボーイ。」
さっきまで、鍛治屋の厳ついスキンヘッドオヤジが、衛兵のコスプレをしているようにしか思えない感じだった。だが、どうだろう、俺の前に立っているのは、肩にまで掛かりそうな、サラサラの銀髪を手で弄んでいるイケメンではないか!
なるほど、これが世に言う【賢者モード】って奴なのか!
「それじゃ行くよ?ボーイ」パチンと指を鳴らすと、
景色が一転した。
「いらっしゃいダンナ、今度は何をやらかしたんだ?あんたが出てるって事は相当な大物をヤったんだろ?ドラゴンか!ベヒモスか!アークデーモンじゃ無いよな?」
何か物騒な単語が乱舞してるんだが、マジで言ってんのか?
大体、一瞬でどうやってここに来たんだ?
「コラコラ、新人君がビックリしているじゃないか。私だっていつも強敵を相手にしている訳じゃ無いんだ。偶々ここに居るボーイのjoystickがcriticalhitしたおかげで、heavenからfalldownしてしまっただけさ、マイク君」
「おっとこいつは失礼したな坊や、俺はマイクだ。マイク・ロソフト・ゲイツって言うギルドマスター的存在!タケシと呼ばれる事もある」
コイツさっきマイクって言ったばっかりだろ!
どうやらテレポートしてしまったようだ、流石は【賢者モード】ヤヴァ過ぎる!
「そうか、坊やこいつは大陸でも五指に数えられる凄腕ハンターだったんだ、偶然でもアインに気に入られたのは幸運だったな。」
大陸でも五指に入る凄腕ハンターとか聞いてないぞ?
「坊や、必要なのは強力チームだ、どんなに良く管理されようと、平凡なチームは平凡な結果しか残さない、だがな?中にはチームだとか個人だとか関係無く、単独で圧倒的な結果を叩き出す圧倒的な奴が居る事を覚えておけ。」
「このアインガー・ゲイ・クールマッスル程ともなると、戦術で戦
略を圧倒したりするからね?コウメイやルルも真っ青だよハハハ。」
俺は知ったのだった、この世界で望んだ結末を得る為には、単独で圧倒的な結果を叩き出す力を手に入れる必要があるのだということを・・・・。
ていうか、ていうか、この世界って絶対どこかであっちの世界に繋がってるよね?