侵入
女を守るときにだってよ。
うわっ、くっさwww親が厨二病ってwww
晴樹の靴下並の臭さ。
なんだって?
四人で探さないと難しいかもしれないぞ。
じゃあ、今度は私たちも忍び込むよ。
くのいちみたい。ニンニンwww
私たちって、俺は参加しないぞ。
私『葉ーっ、お風呂ーっ。』
あーあ、風呂落ち。
ジャーッ。キュッ、キュッ。ゴシゴシゴシ・・・キュッ、キュッ、キュッ・・・ゴシゴシゴシ・・・
佐村『・・・甘かったか?』
私『はあ、激甘だった。形だけとは言ったけど・・・亡くなったお義父さんに怒られたことないの?』
佐村『避けてたし。』
私『学校もサボってたの知らないんじゃない?』
佐村『サボって得たモノを職にしたんだから、説明する必要なかったし。』
人見が亡くなってから、もしも、サムが人見だったらと思うことが増えた。
もしも、人見だったら・・・
人見『土曜日だから、俺が皿洗いやるよ。たまには休まないと、疲れが取れないだろ?』
私『いいよ〜(笑)人見こそ休んでよ。』
人見『色葉が休めって(笑)その代わり、日曜は休ませて(笑)』
とか・・・
人見『今日の鍋、美味かった〜。毎日、毎日、美味い料理を作ってくれてありがとな(笑)』
私『本当に!!じゃあ、今度は今日より美味しい料理を作ろう!!』
人見『良かったな、苗(笑)ママが俄然やる気になったぞ(笑)』
私『ホント、パパは心を操るの上手いんだから〜(笑)』
とか・・・若さを保ったまま、ぶりぶり出来たんじゃないかな・・・うへへへへ・・・。
私『うへへへへ・・・。』
葉『・・・母さん?』
私『ん・・・あ、あはは(笑)お風呂、あがった?』
葉『明日・・・家、空ける?』
私『綾乃ちゃん連れてくるの?』
葉『だから、綾乃とはそういう関係じゃなくて・・・。』
私『いいよ。空けてあげる。でも、踏み込み過ぎるのは、まだ早いからね(笑)』
葉『そういう関係じゃないって・・・まあ、いいや。ありがとう。』
ほお・・・葉もそういう事に興味を持ち始めたんだ。間違いを起こさないように、より関心を持たないとダメだね。
風呂上がり、寝室で早速、その話をサムにした。
私『早いでしょ(笑)』
佐村『その綾乃ちゃんって、よく、家に来てんの?』
私『頻繁には来てないけど、よくつるんでるみたい。幼稚園からの同級生だもん。』
佐村『家を空けてくれって大胆なこと言うよな。俺はそもそも明日は居ないけど。』
初耳。だけど、これも慣れた。
私『ということは海外?』
佐村『海外の日本人が住んでる家に訪ねるっていうロケ。』
私『またなんで、サムが(笑)』
佐村『奇をてらいたいんじゃないか。あ、この前のは、このロケの打ち合わせしてたんだよ!!』
私『声張り上げなくても聞こえてるから。海外に行くときはいつも行ってるけど、気をつけてよ。』
佐村『・・・そっちも気をつけろよ。家を空けるんだろ?』
私『公子を呼ぶよ。日曜は休みだから。』
その宣言通り、苗を連れて、公子と待ち合わせ。来た。
公子『久しぶり、苗ちゃん、大きくなったね(笑)』
苗『身長140cmになったよ。体重は秘密。』
私『難しいよ、女の子を育てるのって。二人目だったから、ある程度は楽出来ると思ったけど、全然・・・。男の子と育て方が違うんだもん。』
公子『男の子ね・・・優が私の手を離れてから、毎日が寂しい。』
私『そういえば、一人暮らしなんだよね・・・再婚しないの?再婚せずともパートナーくらいは、隣に置いておいた方がいいんじゃない。』
公子『それが出来たらしてるよ。佐村くんとは、上手くやれてる?』
私『何年、一緒にいると思ってるの?(笑)』
公子『離婚の可能性はゼロ!?』
私『いや・・・ゼロではないと思うけど・・・。』
苗『時々、喧嘩してるもん。』
私『喧嘩してるかなあ・・・面倒くさいから、受け流してるつもりだけど・・・。』
苗『ママはいっつも、パパに勝ってるから覚えてないんだよ。』
ガチャ・・・
綾乃『お邪魔しまーす・・・。』
葉『誰もいないから、普通に歩いても大丈夫だって。』
千香『くのいち、くのいち(笑)』
3人はサムの自宅スタジオに”侵入”した。
綾乃『多分、このスタジオ使ってないよね。葉と探しに来たとき、物で溢れ過ぎてるから、見けることが出来なかったんだよね。』
千香『タイムリミットが切れたんだっけ。今日は帰ってくる時間、ちゃんと把握してんの?』
葉『・・・聞き忘れた。』
綾乃『ええーっ!!なんで、大事なとこがいつも抜けちゃうの!!』
千香『じゃあ、見張りがいるよ。綾乃、行って。』
綾乃『わかった。』
葉『い、いや、綾乃よりも・・・。』
千香『ほら、探そう。』
葉『・・・。』