相談と言う名の
千香の母『はい、杉原です。』
葵『おばさん、葵です。千香は居る?』
千香の母『・・・。』
葵『おばさん?』
葉『俺もいるよ。』
千香の母『葉くん!?千香は!?』
葵『え、公認だったの?』
葉『違うって。千香ん家でも遊んでたから、バレてたかもしれないけど。』
千香の母親が家から出て来た。
千香の母『千香はどこにいるの・・・。』
悲痛な表情と声だ。
葉『正直に話すと昨日、一昨日、その前は俺と一緒にいました。で、昨日喧嘩別れしちゃって・・・俺はてっきり自宅に帰ってるものだと思ってたから・・・。』
千香の母『喧嘩別れ?葉くんの家に泊まってたんでしょ。』
葉『えーっと・・・。』
葵『千香は葉の家にお泊まりしてるって説明してたんだね。』
葉『ば、馬鹿!!勘繰られるようなこと言うなって!!』
千香の母『今日の朝も千香から連絡があったんだけど・・・。』
ママおはよー(^ω^)今日もげんきにいってきまーす(≧∇≦)
葵『学校に?』
葉『でも、来てなかったよな。(また嘘つきやがって・・・。)』
千香の母『もしかして、昨日も一昨日も欠席してた?』
葉『ぐっ!?』
葵『私たち、明日は休みだから千香を探します。きっと葉と喧嘩して拗ねて、漫喫とかで時間潰してるはずですから、アキバとかにいるのかも。一人じゃ怖いから、二人で探してきます。行こ。』
葵は葉の腕を掴んだ。
私『私のせいで、ごめんね。仕事もキャンセルしたんでしょ。』
佐村『明日の検査結果次第で家に帰れるんだ。余計な心配は体に毒だろ?』
私『・・・目の下にクマできてるよ(笑)』
急に優しくなったから体が違和感を感じているのだろう。欠伸も口を閉じて何百回としていた。
サムが照れ臭そうな顔をしていると、約束の面会の時間になった。
私『苗、久しぶり。いい子にしてた?』
苗『うん。』
穂『葉も帰ってきたしね。』
佐村『あいつ、もう帰ってきたのか(笑)』
私『良かった。私も早くお家に帰らないと。葉は私のこと、なんか言ってた?』
穂『うーん・・・あんまり、覚えてない。すぐに自分の部屋に閉じこもっちゃったから。』
苗『ママのこと、忘れてたんだって。』
悔しいけれど、思春期ってそんなもの。私もそうだった。苗の言葉のあと、穂が驚いたような表情をしているように見えた。
穂『な、なんで、葉が色葉さんのことを忘れてたってことを知ってるの!?』
穂が動揺してる。なんで?
佐村『あまり大声出すなよ。病院だぞ。』
苗『昨日も隣の部屋が眠れないほど煩かったんだ。ドンドンドンドンって。』
私『ドンドンドンドン?』
穂『佐村さん、相談いいかな。』
穂は私の疑問を遮るようにサムに話しかけた。
佐村『俺に相談?』
穂『色葉さんが心配するといけないから、外に来て欲しい。』
私『ここで相談していいよ。』
穂『でも、プライベートな事での相談だから・・・。』
そう言いながら、足早に外に出て行く穂。プライベートな事ならサムに相談というのも、おかしな話だ。怪しい・・・って、アレ。
私『パパは?』
苗『ついて行ったよ。』
駐車場・・・
佐村『おい、どこまで行くんだよ。』
穂『私の車。』
佐村『俺の家庭を崩壊させるような相談じゃないよな。』
穂『とにかく話だけでも聞いて。』
佐村は渋々車に乗り込んだ。




