お久しぶり
お風呂会議。
私『本当にしてないの?』
佐村『プロ以外とは。』
私『してるじゃない。』
佐村『合法のプロだから本番はしてない。』
私『誇らしげに言うこと?』
佐村『・・・葉は最近、どんな感じなんだ。』
私『高校に入学して、順調みたい。彼女の千香ちゃんのために原付きの免許を取得したいみたい。』
佐村『金は出さないぞ。』
私『うん。取得したいならバイトしなさいって伝えてる。これからの方針としては自立させるような方向に持っていくつもり。』
芸能人の子供だからって甘やかしてはいないつもりだったけれど、大人になってしまってからでは遅いんだ。そろそろ私もサムも葉が将来受けるであろう誤解を意識してあげないと・・・これも過保護かな。
佐村『あいつ、綾乃ちゃんって子と仲良くなかったか?』
私『綾乃ちゃんは幼なじみだったんだけど、関西の高校に進学したから、もう連絡は取っていないみたい。』
佐村『今の時代ならスマホで連絡とれるだろ。肩。』
私『あ、覚えてたんだ。』
佐村『背を向けろって。』
半ギレしてるっぽい。意味わかんない。
私『最近、ずっとイライラしてるからサムの方が疲れてるでしょ?』
佐村『ムラムラしてんだよ。』
あー、胸の方を揉み揉みしだした。私はなんとなく無反応を装いたかったけど、久しぶりだからか装えなかった。
私『ヤバい、ヤバい、ヤバい。お風呂ではムリ。葉と苗に感づかれちゃう。』
佐村『あいつら、もう自分の部屋だろ。』
私『もう若くないんだから・・・するなら、私たちの部屋でゆっくりしよ。』
もう今は子どもが出来ないと焦っていた頃とは違う。草のために自分を売りさばいていた頃とも違う。サムの誘いに自然な形で負けた自分がいる。苗が生まれてから本当にご無沙汰だから、扉はゆるゆるだったのかもしれない。
私『私たち別居の予定だったんだよ。』
サムは私の言葉に応える余裕もないほどムラムラしていたようで、昔だったら泣きながら人見に相談に行くレベルの勢いでキスをしやがった。舌を絡めやがった。押し倒しやがった。のしかかってきたところで・・・。
私『早い。ゆっくりしようって言ったじゃん。』
佐村『早いって・・・これ普通だろ?』
私『あのね、そういえば言う機会がなかったから、ずっと我慢してたけど、サムって夜が乱暴なんだよね。』
佐村『誰と比べてんだよ。』
あっ、もしかしてNGワードだったのかも。女の子に優しい人見と比べていました。
私『怒らないでよ。イライラとムラムラ解消の為にやってるんだから。』
佐村『俺は島田がお前の父親だと信じていないからな。存在しているのかさえわからないのだから。』
はあ・・・萎えるようなこと言わないで欲しいなあ。
私『ごめんってば。数ヶ月後に真実がわかるまでは仲良くしようよ。』
佐村『じゃあ、俺のして。』
私『は?そっちが押し倒したんだから、私から気持ちよくさせてよ。』
佐村『お前経験多いから、俺が自信無くすんだよ。』
いやいやいや、そんな理由で私の時間を省くなんてありえない。別に形だけでもいいし。
私『素で保つの?』
佐村『持たなけりゃ誘わないだろ。』
私『(笑)』
佐村『急になんだよ。』
いい歳した裸の中年夫婦の二人が下のことで言い争っている様が可笑しくなったんだ。
私『仰向けで寝て。頭逆。』
佐村『お前の方が上だから動けるだろ。』
私『イライラしてて楽しい?』
サムは気だるそうに私の膝がある方に頭を向けた。自分から誘ったくせに、この態度。
私『・・・なんで・・・嫌いなの・・・?』
佐村『・・・臭えから。』
てめえのだって臭えよ!!
サムは私の脚の間をすり抜けて、膝をついた姿勢で私の腰に手を置いた。まだ準備は不十分なのに。ああ・・・もう。
本当に心の底から大好きなときと比べて、行為の粗が目立つ。というか気づいたのかな。これからの生活に支障が出る訳じゃないけどショック。
佐村『色葉。』
私『え。』
佐村『・・・。』
あ・・・終わった。もう1回転くらいしたかったけど・・・サムに色葉って久しぶりに言われた。
佐村『あっついな・・・。』
私『水浴びてきたら?私はどうせ早起きだから朝でいい。』
佐村『一緒に浴びたくないか。』
私『一緒に浴びたいんでしょ。』




