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モザイク5〜MOSAIC PART 5  作者: AKI
失踪編
23/61

帰宅

カチッ


千香『・・・感想は?』


葉『・・・。』


千香『き、きっとエイプリルフールの為のネタだよ!!』


葉『聞かなきゃ・・・良かったな。ははは・・・あー、ダメだ。頭がこんがらがってる(笑)』


千香『葉・・・。』


葉『ふー・・・やべえ・・・目が痛い。エイプリルフールのネタなのにな(笑)』


葉は涙を堪えるように笑って見せた。


千香『昨日はガツガツいってごめん・・・卒業式は綾乃と・・・。』


葉『はあ・・・卒業式は欠席しようかな。そんな気分じゃない。』


葉の卒業式の日にちをサムは知ってるのかな・・・明日、帰れるから確認はいいか。


私『ということで、色々あって、高校で同級生だった佐村さんと結婚して、佐村色葉(さむらいろは)になりました。めでたし、めでたし。』


島田『本当にすまなかった・・・。』


すまなかったと謝られても、母さんや私の人生は戻ってこない。 そういえば、ここはどこなんだろう。


スマホで地図を確認すると・・・。


私『えっ・・・ここって・・・。』


島田『実家の跡地に建ったアパートだ・・・家を手放さなければ生活出来なくなったんだな・・・。』


私『なんで、わざわざこんな田舎に?』


島田『もう、定年だから日本に帰って来ることもなくなる。だから・・・。』


私『それなら、私の夫に顔を見せて。堂々と、私が色葉の父です、どうしようもない娘ですが、よろしくお願いします・・・って。』


島田『・・・。』


私『末長く守ってやってください、くらい言ってよ!!』


島田『・・・お前はそれでいいのか。』


私『それでいいのかって・・・そっちこそ、それでいいの!?父親の役割を果たしてよ!!』


島田『・・・人見くんの代わりなんだろ?』


私『代わり・・・いや・・・サムは私をまともにしてくれた人だから・・・。』


島田『その土台を作ったのは人見くんだったはずだ。今の結婚は後悔してるんじゃないか。』


私『・・・あなたに言われたくない。』


翌日、サムに連絡を取り、実家前に車で迎えに来てもらうことになった。私がいない間は美知が代わりをしてくれていたらしい。有休が今日までだったから、入れ替わりだって。


私『ごめんね。急だったから。』


美知『ううん。わかってるよ。お姉ちゃんも休みたかったんでしょ(笑)苗ちゃん、元気ないね?』


苗『・・・。』


私『何でもないよ。』


私たちはサムの車に乗り込んだ。葉は迎えに来てくれなかったみたい。明日は卒業式だもんね。友達と遊んでるかな。


ガチャ


私『ふー・・・帰ってきた。』


佐村『明日は九州だから。』


私『はいはい。ロケ?ライブ?』


佐村『堀たちとイカを食いに行くんだよ。』


私『なんだ・・・。』


明日は葉の卒業式なんだけどなあ・・・堀さんと約束してるなら、断る訳にはいかないだろうし・・・小学校のときに引き続き卒業式を撮るのは私か・・・。


苗『パパ・・・怖かった・・・。』


佐村『ん、なんか言ったか?』


私『苗。もう終わったでしょ。』


苗『うう・・・怖かった・・・。』


苗はサムの脚にしがみ付いた。


佐村『お、おい・・・怖かった・・・?』


私『こら、苗。』


佐村『怖かったって言ったよな?どういうことだよ。』


私『何でもないよ。苗、やめなさいって。』


苗『だって、怖かったんだもん!!』


サムの顔色が変わった。


佐村『お前、何か隠してるのか。』


私『隠してないよ。美知の料理はどうだった?すぐに料理つくるから待ってて。』


佐村『・・・。』


会話のない夕食。サムは怒ってる。苗は怯えてる。私は隠したくて隠してるわけじゃないから、居心地が悪い。


そんなことよりも、葉が呼んでも来ないのが心配。明日は卒業式なのに・・・。

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