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隠し事

一度操作ミスで全部消えてしまったせいで書き直す気力が吹き飛んだので今回は短めです。

「あなたは……何か、隠し事でもしているんですか? 」


男が一瞬固まったのを少女は見逃がさなかった。


ここ数日、男の様子はおかしかった。顔色が悪く、時々苦しそうに顔を歪めていた。


それは少女の不幸を予知夢として毎晩見ているからであったが、少女はそんな事はつゆ知らず、何処か悪い所でも隠しているのか、と心配してのことだった。


「隠し事なんてしてないよ」


困ったように笑いながら男が言う。

この男は誤魔化す時にいつもこんなふうに笑うのだ。

少女はそれに気付いていた。


「誤魔化さないで下さい。あなたは誤魔化す時いつだってそうやって笑ってうやむやにしてしまう」


「……ごめんね」


男は言外に何かを隠している事を認めたがそれと同時にこれ以上は聞くなとも言っていた。


「……ずるいと思います」


少女がつぶやくと男は少し怒った様な口調で言った。


「いや、お互い様だよ。……君も隠し事をしてるよね」


今度は少女が固まる番だった。それを見て男がまた困ったような笑みを浮かべる。


「何となくそんな気がしてね」


今度は柔らかい口調でそう付けたした。

少女は何も言わなかった。


暫くの沈黙の後、少女は今日はもう帰りますと言って帰って行った。

次で消えた分取り戻せるかな…。

もしかしたら二話くらいに分かれるかもしれません。

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