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苦悩

今回はとてつも無く短いです。

少女がまたお見舞いに来てくれる様になった。


予知夢で見た少女はどこに居ても疲れた様な悲しい顔をしていたが自分の前では今この様に微笑んでくれていた。


少女はイジメられている事を隠している。

イジメられている事を知らなければきっと気づく事は無かったのだろうが、それに関する事に少しでも話が触れそうになると少女は上手く話をすり替えてしまう。


男には少女がいくら隠そうが見たく無くても見えてしまうので全く意味は無いのだが。


男は少女を傷つける事の無い様な他愛の無い話をしながら少女の身の上を知らないふりを続けた。


学校の事、家族の事。


彼女から笑顔が消えた原因。


自分は全てを知ってしまっている。


予知夢にうなされ毎日の様に汗だくで飛び起きる。


そしてその度に夢で見た少女の様子に心を痛めた。


自分の能力は彼女の隠そうとしている事をいとも容易く暴いてしまう。


知っているはずの無い人が自分の隠してきた事を何もかも知っていたら。その時人は秘密を握った人物にとても大きな不快感を抱く。


『気持ち悪い』


何度も浴びせられたその言葉、過去の経験から男は無意識に嘘を吐くようになった。


心のわだかまりを隠して、少女の力になれない己の非力さを呪いながら。

男はただただ少女を笑顔にする事だけを考えた。



ある日、少女が口を開いた。


「あなたは……何か、隠し事でもしているんですか? 」

次回は再び少女目線で行きます。


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