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予知夢

物語の筋書きは出来上がってますが物語を書くのは如何せん初めてなので肉付けがうまくいくかどうか。下手くそな文章ですが見守っていただけると幸いです。

男は少女と談笑しつつ、再びこの少女の不幸を見ていた。


今度の不幸は直接命に関わるものではなかったがそれでも見ていて気持ちのいいものではなかった。


少女は学校で虐められていた。

蹴る。殴る。突き飛ばす。水を掛ける。笑いながら暴力を振るう学生達。そして、独り冷めた目をして何も言わずにその暴力を受け入れている少女。


……少女が帰ったのちもその内容が頭を離れず、その日は寝つきがひどく悪かった。


---------------


それからというもの、少女は来る日も来る日も病室にやってくるようになり、男は不眠に悩まされる事になった。


男の怪我は順調に回復し、リハビリをする様になった。


「しかしリハビリはきっついなぁ…」


男がそんな愚痴を漏らすと少女はクスリと笑う。


男からしたら冗談でも何でもなく、事実寝たきりだったので体がなまって歩くだけでやっとであるのだが。


そんな事より、ここ最近は少女もすっかり打ち解けてくれた様で時々だがこうやって笑みを見せてくれる。


引き篭もりだった男からしたら、毎晩悪夢に魘されようが何だろうがとにかく自分の存在が誰かの心を支えている、という事実はとても充実していて嬉しいものだった。


男は少女に接する時、あえて学校や友人の話題を避けた。と言っても男からしても学校に良い思い出はなく、友人も居なかったので本当に話す事がなかったのである。


そんなある日、少女は病室に来なかった。


男はその理由を病室にいながらにして知っていた。


何故なら男の能力は相手が親しければ親しい程強く働くからである。


詰まる所、相手に直接会わずともその不幸を予知してしまう『予知夢』である。


男はその日少女が散々蹴られている夢を見た。夢の中で止めようとしたものの止められる訳もなくすり抜けてしまった。その後少女を蹴っていた連中が去ると、少女の顔は酷く腫れて上がっていた。


少女はきっと顔の事で質問される事を恐れたのだろう。


男は女子が来なかったことにホッとしていた。少女が来た時、なんと声をかけてやれば良いか分からなかったから。そして心の端でそんな事を考えている自分に気付き、その不甲斐なさにほとほと嫌気が差したのであった。


それから数日、少女は見舞いに来なかった。

男の能力は相手が親しければ親しい程強く働きます。親しくなればなるほど傷付くしかありません。

次は薄幸少女目線にしようかどうしようか迷走中です。

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