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両手に華☆

性的な描写があります。苦手な方はご注意ください。エロ通り越してもはやギャグ、ごめんなさい。ちょっと長めです、お付き合い下さいm(_ _)m

麓に到着し、馬を減速させ始めるとミナリーは華麗に馬から飛び降りて、周りをキョロキョロ見回し始めた。


子供のようなその様が可愛らしく、馬が完全に止まる前に降りるのは危険だと注意するのを忘れてしまった。


「ミナリーは馬に乗れるのか?」


何よりその身のこなしは乗馬に慣れていそうだった。


「うん!」


それは朗報。


そういえば今まで馬に乗れない冒険者に会ったことがないな。


冒険者であれば当たり前なのかもしれない。


「ねえ、ご、しゅじんさま」


まだご主人様という言葉に慣れないのか噛みながら俺を呼ぶ姿についつい目尻が下がってしまう。


「どうした?」


「これ、おウチじゃないよね…?」


俺の服を引っ張りながらミナリーが不安そうに馬小屋を指差す。


「ははは、違うから安心して」


確かにこの一帯に建物らしきものは馬小屋しかないけどね。


ちょっと寝相が悪ければ馬に蹴られて死んでしまうよ。


馬の世話を終え、三人で円の中に入る。


青白い光が俺たちを包んだ。


「…トーテム?」


流石に冒険者だったせいかトーテムを知っているらしい。


「エリーゼはエルフだ。これは秘密だけどな」


エリーゼも俺の言葉に合わせて魔法を解く。


その様を食い入るように見つめるミナリーにエリーゼは少し恥ずかしそうに微笑んだ。


「テルーナ以外で初めて見た…!」


「オフィーリアさんですね」


「うん!懐かしいにゃ~」


冒険者時代を思い出したのか、ミナリーは嬉しそうにエリーゼと会話している。


不安だったが、仲良くしてくれそうで安心した。


「ここは山の上で、この麓にさっきの馬小屋がある。これが俺たちの家だよ」


そう言ってドアを開ける。


入った途端、ミナリーは目を輝かせて、キッチンを覗いたり、机の下に潜ったりしている。


好奇心のままに行動するところはまさに猫のようだ。


「ミナリーさん、何かお嫌いな食べ物はありますか?」


「ミナリーで良いにゃ!」


「では私もエリーゼと呼んでくださいね」


「うん!」


エリーゼが食事の支度をしにキッチンに入ると、俺はミナリーを二階へ案内した。


「ここがミナリーの部屋だ、クローゼットに服と夜着と下着が入っている。装備品などは明日買いに行く予定だ」


「装備品、買ってもらえるの?」


「ああ、一緒に迷宮に入るからな。約束しただろ」


「…やったにゃ~!」


「お、おいおい」


よほど嬉しいのかミナリーは俺に抱きついてきた。


弾力のある胸を身体に押し付けられる。


オークションに出品されていたため肌も綺麗に磨かれて、良い匂いだ。


くっ…今すぐ誘惑に負けてしまいそうだ。


「ご主人様、ミナリー、お食事が…あっ失礼いたしましたっ」


「ち、違うっ!まだ違う!」


何かを勘違いしたエリーゼが顔を赤らめて部屋から出て行ってしまって困惑する俺に、ミナリーはキョトンとするのだった。


「美味しい~!エリーゼは料理が上手にゃ」


「ありがとう、ミナリー」


エリーゼの豪勢な食事をミナリーがパクパクと勢い良く食べ、その様子をエリーゼが微笑みながら見つめている。


何だか和むな。


「ご主人様、いかがですか?」


「うん、美味しいよ。流石だね」


そういうと天使の微笑みを見せるエリーゼに、ついいつものように口付ける。


「ご、ご主人様、ミナリーが…」


慌てるエリーゼに目の前のミナリーを見ると目が合ったが、あまり気にしていなそうだ。


こんなの慣れっこなのだろうか。


マルスとターニャみたいな夫婦が近くにいたのかもな。


しかし自分がその対象になる自覚はあるのか、と少し不安になってきた。


食事を終え、今日は夜も遅いし、風呂を沸かすのは諦め、各々水浴びをした。


さて、俺とミナリーはここからが本番だ。


「おやすみなさいませ、ご主人様」


「ああ、おやすみ、エリーゼ」


おやすみの口付けを交わして、エリーゼは隣のミナリーの部屋に移動した。


今晩はミナリーが俺の部屋で寝て、エリーゼは隣の部屋で寝ることになった。


「可愛いにゃ」


ミナリーにはエリーゼと色違いのピンクのキャミソールを買った。


無邪気にくるくる回ってその裾が広がる様を楽しんでいる。


その度にチラリと見える下半身に俺もしっかり楽しんでいる。


本当に引き締まった良い身体だ。


スラリとした手足に健康的な肌色。


しなやかな筋肉に支えられ、お尻も胸もぷりんっと上を向いている。


「ミナリーおいで」


そう呼ぶとピョンっと寝台に登って四つん這いで近付いてきた。


本物の猫のような動きだ。


ピンと立った猫耳を触る。


き、気持ちいい、フワフワだ。


「にゃんっ」


夢中で触るとくすぐったいのか身体をくねらせて逃れようとするが、俺が後ろから捕まえる。


せっかくのキャミソールが破けるのは勿体無いので、脱がせてしまった。


脱がせる時に胸がプルンっとこぼれる瞬間が堪らない。


そのまま耳や尻尾を触ったりしながら少しじゃれあった。


大きさこそエリーゼには適わないがどんな体勢にしても崩れない形の良い胸、美しくくびれたウエスト、弾力のある小尻の間から揺れる尻尾、そして日焼けのあとが実に色っぽい。


エリーゼより少し小柄な身体を抱きかかえる。


「今から俺が何するかわかるか?」


後ろから猫耳に囁くように言えば、ふるふるっと身体を震わせてこちらを振り向き、


「うん」


と口角を上げ期待に潤んだ瞳で応えた。


そんな小悪魔のような色っぽい顔もできるんだな。


その表情にすっかり煽られた俺はピンク色の唇に優しく口付け、そのまま二人で寝台に倒れ込んだ。


「みゃあっ!!」


四つん這いになっているミナリーの尻尾を撫でるとビクンっと痙攣し、シーツに爪を立てながら鳴いた。


俺の律動に合わせて、胸がプルンプルン弾んでいるのが綺麗に引き締まった背中ごしにわかる。


初めてで獣のような体勢なのは躊躇するが、尻尾の関係上これが一番負担が少ないという結論に至った。


高く突き出された桃のような完璧なお尻が汗やら何やらで濡れて艶めかしい。


「はっ、はっ、はげしっ、いにゃっ」


しまった、この体勢だとつい征服欲が湧いてしまい、動きを速めてしまう。


ゆっくり。


「にゃんっ!」


優しく。


「にゃんっ!」


いたわる様にだ。


「みゃあう~っ!」


欠けたものを補い、混じり合いながら俺たちは高みへ登っていった。


「おはようございます、ご主人様。あら、ミナリーは?」


「おはよう。まだ寝てる。多分起きるのは昼過ぎだろう」


「そうですか…では後でお食事運びますね」


「ああ、悪いけどそうしてくれ」


しまった、しまった、と思っても後の祭りだ。


初めてだったのに、激しくし過ぎてしまっただろうか。


あの猫耳が、揺れる尻尾が俺の欲を増長して歯止めが効かなかった。


嫌われてしまったかもしれないなぁ。


「あ、ミナリー、もう起きて大丈夫なの?」


「う~ん…ごしゅじんしゃまがおいてったぁ」


え、と階段を振り返るとミナリーが寝ぼけながらフラフラと降りてきた。


「あ、危ない!」


転びそうになるのを抱きかかえる。


「まだ眠いなら寝てていいんだぞ」


「ごしゅじんしゃまとねる…」


そう言うと俺の腕の中でクークー寝始めた。


参ったなと思いながらも、嫌われてなかったことにホッとする。


「ご主人様のお食事も二階にお運びしますね」


ミナリーを起こさないようにエリーゼがそっと囁いてきた。


「何から何まで悪いな」


「いえ、私は一階で織物をしていますから、必要な時はお声かけ下さい」


エリーゼの言葉に甘え、結局俺は昼過ぎまでミナリーの添い寝をしていた。


午後、エリーゼとミナリーを連れ、町に繰り出す。


ミナリーに露天でサンダルブーツを買い、防具屋で木の盾と革の鎧を買う。


ぐっすり寝たせいか元気が有り余っているミナリーのテンションは武器屋でマックスに達した。


大はしゃぎしながら、片手剣を振り回している。


他のお客さんが恐れおののいているからやめなさい。


「これ!これ!ご主人様これが良いにゃ!」


「どれどれ」


ミナリーが持ってきたシミターを見る。


ぞわっとした。


一瞬、剣に喰われたような錯覚を覚えた。


俺に武器の良し悪しはわからないが、この剣只者ではないぞ…。


「ミ、ミナリー…それは止めといた方が」


「流石お目が高い!そのシミターは名工へファイが遺した最後の作品です。ヘファイといえば、言わずとしれた我がロムルス王国で最も有名なドワーフの奴隷で、彼が手掛けた作品はどれも筆舌尽くしがたく…」


「けど、その最後のだけ何故か凡庸で巡り巡ってこんな南まで来ちゃったんだよな~」


「トレック!!たまに店に顔出したと思ったら父親の仕事を邪魔しにきたのか!」


途中から口を挟んできた若者はペロっと舌を出してそそくさと退散してしまった。


俺としては助かったぞ。


あの若者に幸多かれ。


「ミナリー、別のはどうだ?このファルシオンとか…」


う~ん、とミナリーは浮かない顔をしている。


かなり時間をかけて選んでいたからこれを選んだのにも理由があるのだろう。


にしても見れば見るほどおどろおどろしい剣だな…。


そのヘファイとやらの怨念が乗り移っているんじゃないか?


「うおっほん!しかしこの剣をヘファイが作ったというのは紛れもない事実です。例え他のヘファイの作品より劣ろうとも他の鍛冶師が作ったシミターより良い品なのは確かでございます」


「ヘヘーイ?はよくわからにゃいけど…」


「ヘファイです!」


ヘヘーイ、ベイビー。


「この子とならいっぱい戦えそうにゃ」


お願い、ご主人様、と訴えかけるそのキラキラした瞳に…俺は完敗した。


「1万ディナールです」


俺の両手剣のほぼ10倍…。


「大切に使いなさい」


「ありがとうございます!ご主人様!」


その後、食材などを買い込み、帰宅した。


「何か色々と迷惑かけたな」


「いえ、ご主人様に謝られることなど一つもありません」


怒涛の一日を過ごし、今晩はエリーゼが俺の部屋で寝る。


「すぐにまた可愛がっていただけて嬉しいです…」


「エリーゼ…」


深く舌を絡め合いながら俺はエリーゼにのしかかった。


「はあっ…!」


「もうこんなになって…一日空いただけなのに」


「ああ、おっ、しゃらっ、ないっ、でっ…!」


嗜虐心を煽るエリーゼの媚態に俺は彼女を揺さぶりながら言葉で責めてしまう。


それがエリーゼの意思に反してエリーゼの身体の奥を喜ばせることを知っているからだ。


二人分の汗がエリーゼの豊かな双丘の谷間に溜まっていく。


高まりが今にも弾けそうだ。


「…エリーゼっ!」


「ああっ…イっ…!」


ガチャッ。


有り得ないタイミングで開いたドアに俺とエリーゼは寝台の上で生まれたままの姿で絡み合いながらフリーズしてしまった。


「ミ、ミナリー!」


「…一人じゃ寝れないにゃ…」


そう言うと俺とエリーゼが今ナニをしているかなど気にもしていないように、寝台に潜り込んできた。


確かにこのミケ特注のベッドは三人で寝てもまだ余裕があった。


あったけれども…。


エリーゼはあまりのことに真っ赤になって両手で顔を隠している。


大事なところは何一つ隠せてないが。


「ミ、ミナリー、明日一緒に寝てやるから、な?」


「ミナリー毎日一緒が良い…良い子にしてるから三人じゃだめ?」


くるんっと上を向いた睫毛に縁取られた琥珀色のキャッツアイが俺を上目遣いで見つめてくる。


ああ、理性はノーというが、俺の本能はこれを求めていたのかもしれない…。


カチッと俺の中で何かのスイッチが入る音がした。


「…あっ!ミっ、ナリーがっ、いるのにっ、動いっ、ちゃああっ!」


「関係ない!これから毎晩二人まとめて可愛がってやる!覚悟しろっ!」


「ああっ!」


「にゃ~!」


酒池肉林モードに突入し、俺はエリーゼとミナリーを貪った。


「はぁっ…はぁっ…」


三人分の荒い息遣いが部屋中にこだます。


呼吸が整う頃、大の字に寝そべっていた俺の右側にエリーゼが寄り添ってきた。


同じ様に左側にはミナリーが擦り寄ってくる。


二人を抱きしめ、俺は目を閉じた。


「…エリーゼ嫌だった?」


左側からミナリーの心配そうな声が聞こえた。


俺が眠ったと思ったらしい。


「いいえ、少し戸惑っただけで…思ったより嫌じゃなかったです」


「良かった~」


良かった!と俺も心の中でガッツポーズした。


今晩の様子を見る限りエリーゼも嫌がっているようには見えなかったが、無理をしていたらどうしようとも思っていた。


しかし受け入れられている感触に、俺はますます調子に乗ってしまったわけだが。


「ミナリー一人は大嫌いなの。はぐれた時に捕まったから」


「私も一人は苦手です。ご主人様のぬくもりを知った後は特に…」


「優しい人で良かったにゃ、怒鳴らないし、殴らないし、夜は暴れん坊だけど」


「ふふっ…そうですね。そんなところも素敵です」


エリーゼの手が俺の髪に優しく触れた。


「ミナリーが来てくれて良かった。私では力不足なことも多くて…二人でご主人様を支えましょうね」


「うん!」


俺は今すぐ泣き出したい程の喜びに満たされ今度こそ本当に意識を手放した。


翌朝、目覚めると、右手にエリーゼ、左手にミナリーがいる。


「…おはようございます、ご主人様」


サラサラの金髪に透き通るような白い肌、優しげな碧い瞳が俺に微笑みかけてくる。


「…おはようございます、ごしゅじんしゃま…」


まだ眠たげな琥珀色の瞳にピンク色の猫っ毛、フワフワの猫耳が視界に入る。


「おはよう、エリーゼ、ミナリー」


ああ、両手に華。

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