第二十七話
近藤さんに万事お任せしている間に大変なことになりました。
「甲陽鎮撫隊!! 名前かっけーよなぁ!」
バカァ! 人が散々苦労して回避しようとしてた死亡フラグ易々と復活させやがってεε=ヽ( `Д´)ノ ウワァァァン
「あん? 日ノ本の中心でなおかつ直轄領の甲府を押さえることに何の問題があるんだよ? 勝先生もきばって来いって軍資金4500両もくれたんだぜ」
あーえーと念のために聞いておくけど、兵隊は?
「ウチの隊士だけ。あとは道中かき集めろってさ」
はいはいはい敗北フラグ確定しますたー。うちの隊士らですら危ういのに、そんな調練もくそもないようなその辺の人を雇ったって、最新式の銃や大砲はぜっったいに使いこなせないに一票。剣槍の戦ですらどうだか危うい。
かといって銃器は無いと今の時代の戦じゃ勝てない。はいお手上げー。俺ら\(^o^)/オワタ。
たった4500両ぽっちで西軍に勝てる分けないでしょーが。どーせその中に人雇う金も含まれてんだろ? オマケに甲州街道はとびっきりの難所ときてる、行軍だけで人死にが出るだろうよ。さらに甲府城はとっくにあちらさんの手が入ってたりもする。いや今はまだだろうけど、俺らが着く頃にはね、もうね、ウワァァ-----。゜(゜´Д`゜)゜。-----ン!!!!!!
「馬鹿野郎!! こんなご時勢だからこそ、多少不利でも幕府の御為に働かんとする会津公のお志がお前さんにゃ通じねーのか!?」
志? そんなもん、死んだらクソの役にも立ちゃしねーよ。命あってのモノダネだって、昔の人はうまいこと言ったもんだよね。俺は死ぬのやだよ? 下の奴ら死なせるのもやだよ? だから甲府には行きたきゃ一人で行ってください。
「めいど服返せ」
ゴメンナサイ。尽力いたします。
といった面白やり取りが終わったものの、さーてどうするか……。
え? メイド服だって命あっての物種だって?
バッキャーロイ!! この時代にメイド服を入手することがどれだけ大変だかわかってて言ってんのかコンチクショー! 漢にはな、譲れねぇ時ってえもんがあるんだよ、今はまさにその時!!
とはいえ死ぬのはやだ。新選組だけじゃ絶対攻略無理。……うーむ。人を雇うのは仕方ないとして、ウチの人間だけでも最新兵器に慣れさせておくべきか……だがチンタラしてたらそれこそ新政府軍の思う壺だしな。寄り道を避けてチョッパヤで甲府城に先に入城するか、あるいは幕府にゴネて追加の兵隊用意しといてもらうか。
前者だと、間に合うかどうかがそもそも微妙。行軍が厳しいとそれだけ士気も下がるしね。そんな状態で間に合わなかったら一貫の終わり南無南無。
後者だと、多分無理。そんな兵隊いたらハナっからまわしてくれる筈。
間をとって、大量の兵隊を集めて甲府に向かうとしても、その場限りの寄せ集めじゃいっくら数揃えたって勝てる気がしない。
あちらを立てればこちらが立たず。八方ふさがり星の道。猫にネズミが噛み付いた。
トムとジェリー♪ あーなんか急に見たくなったな。仲良くケンカしなーっと。さすがに俺も再放送世代だけど、昔のメリケンアニメっていいよね。カートゥーン万歳。
とりあえず、現実逃避はここまでにして出兵の準備しなきゃな。あーやだやだ行きたくねーよぉ。将軍に直訴しに行ってやろうかな。そっちのが死亡フラグだな畜生。どーすんべかなー。マジで斎藤君、徳川慶喜か勝海舟、暗殺してくれねーかなぁ。……それやっても結局泥沼だよなぁ。
どっちかっつーと主戦論のかたがたを暗殺してもらうべきか? でもそれはそれで新選組の死亡フラグになるもんなぁ。まさに八方ふさがり。
どないしょ。