③
「店長から聞いたんですけど、はるかちゃんの事件につながるものは得られなかったんですよね」
「そうだね。手掛かりや証拠はつかめなかった。でも、確信はある」
「確信?」
「はるかさんの事件は確実にここで起きている」
僕の言葉に2人は納得がいっていない表情を浮かべる。
「でも、警察の人も防犯カメラの確認や現場検証をしてみても、はるかがどこかに行った証拠はつかめなかったみたいですよ」
「恐らくだけど、警察の人も見逃してしまう情報が、実はあるんじゃないかな」
「そんなことあります?」
「まずは一度、店長と明実さんにも会おう」
僕たちは店の中へと入っていく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
店の中にはいると、店長と明実さんは休憩スペースに居た。
「佐藤くんおかえり」
「父さん、ただいま」
僕の言葉に、友樹と唯はギョッとした目で見てくる。
「父さん?」
「あぁ、現実世界で店長は僕の父さんなんだ」
「じゃあ⋯私たちは実は家族ってこと?」
友樹と唯はまだ信じていないようだ。しかし、今はこの話を続ける必要性はない。
「明実さん、体調はとうですか?」
明実さんはやつれている。精神的にも肉体的にも疲労が溜まってしまったのだろう。
「正直、いいとは言えません⋯はるかが見つかるまでは⋯」
はるかさんを思う気持ちが痛いほど伝わってくる。
「そうですよね⋯でも、もう少しでこの事件は解決できそうです」
明実さんがすごい勢いで僕に近付く。
「本当ですか!?何か分かったのですか」
「確実な証拠などは見つかっていません。こんなことを言うと、落胆させてしまうのですが、僕の直感がしう言っています」
一目で分かる落胆した表情。明実さんの期待を裏切ってしまうことが本当に申し訳なかった。
「でも、確実にここで事件は起きています。そのためには、様々な情報が必要です。ぜひ、協力をお願いします。
4人は静かに頷いた。




