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夢占い  作者: よし
2人の女性
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少しずつ、嗅ぎ慣れた潮の香りが漂ってきた。そして、夕焼けが沈んていく様子が、何よりも綺麗だ。

何だが数年ぶり位に戻ってきたような、そんな気がする。

実際この夢の中では、全ての出来事は1日の中で起きている。

夢の世界にいると、時間の概念がおかしくなってしまう。


今回の全ての始まりであり、夢の中の職場のバイク屋に到着した。


「佐藤さんお帰りなさい!」


唯が笑顔で出迎えてくれる。唯と会うのもかなり前のように感じる。


「出迎えありがとう。はるかさんとは電話つながった?」

「いや、全くです。考えたくないのですが、もしかして亡くなっているんじゃ…」


唯はみるみる瞳に涙を溜め始める。今にも溢れてしまいそうだ。


「佐藤さん、ご無事でよかったです!」


友樹も続けて現れる。


「友樹もありがとう。色々バランサーとして頑張ってくれて嬉しかったよ」

「佐藤さんに期待してもらったから頑張れました!こちらこそありがとうございます」


友樹と唯。2人が揃っている。


「…変なこと言っていいか?」

「どうしました?」

「実はな。この世界は夢の世界なんだ」

「…何言ってんの?」

「そして、現実世界の2人は、俺の弟と妹なんだ」


2人は互いの顔を見合わせる。そして、僕の顔を見る。


「佐藤さん…ごめんなさい無理させて…」

「この後は俺に任せてください。まずは休んでください」

「いやいや、俺は正常だよ。だからさ、いつも2人が言ってる『兄ちゃん』って呼んでほしい」


2人は互いの顔を見合わせる。2人は僕から少し距離を取り、相談を始めた。


「なに、どういうこと?」

「俺も分からない。佐藤さん疲れちゃったのかな」

「家族ごっこがしたいってこと?とりあえず付き合ってあげる?」 

「そうだな。それで佐藤さんの心が癒やされるなら」


2人は僕に向き合い、笑顔を浮かべる。 


「「お帰り兄ちゃん!」」


僕は2人の言葉に安らぎを感じた。幸福感で満たされた。2人の表情は見ていない。

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