⑤
「…なるほど。確かにそれらは全て大事なピースだな」
「僕は、この行方不明事件が解決することで、現実で起きたこの事件と自分の関与が明確になると思うんだ」
回り回ってになるが、はるかさんの行方不明事件を解決しなければ、真実に辿り着くことはできない。夢の中で草間も言っていた。
「これだけは言える。今、圭太はパズルで言うと、80%は完成している。しかし、残りの20%が何より肝心だ。もう一度夢の中にいくんだろ?」
「そうだね。コーヒー飲んで目が覚めてるからすぐには無理だけど」
「分かった。圭太が全てを知った時、また教えてくれ」
父さんは席を立ちリビングから出ていこうとする。
「…父さんから伝えたいことが1つある」
「なに?」
「真実ははるかさんが知っている」
そう言うと、リビングのドアを開け、父さんは出て行った。
…まさか行方不明のはるかさんがキーパーソンだったのか…
少し考え込む。はるかさんの顔が思い出せない。夢の中の唯に写真を見せてもらったのだが…
−−−−わた…し…の……ろに
ノイズ音が響く。頭痛がする。一瞬意識が飛んだようだ。
何かの風景が見えたような気がする。
−−−ダメだ思い出せない。
ノイズ音が収まる。頭痛も収まる。
まだ眠くはない。
することもないので、僕は寝室に戻った。
寝室に戻ると、楓は起きて携帯をいじっていた。
圭介はさらに変なところに移動して寝ている。
「起きてたのか」
「お義父さんと話せた?」
「うん」
「結局、どんな感じなの?」
僕は楓に父さんと話したことを伝えた。
少し複雑なため、何度か楓の質問に答えていく内に、楓も話の内容を理解することができた。




