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夢占い  作者: よし
夢と現実
68/95

目が覚める。時刻は午前5時。睡眠時間は6時間。

6時間寝ている中で、夢では何日も経過している。つくづく夢とは不思議なものだ。


「圭太、起きたの?」


隣で寝ていた楓が半分寝ぼけた状態で問い掛ける。圭介は僕の足元で寝ている。彼は非常に寝相が悪い。


「あぁ、おかげで少しわかったことがある」

「そう。それはよかった」

「楓の言葉のおかげで、自分のことを知ろうと思えたよ。本当にありがとうね」


どういたしましてと言った後、楓の寝息が聞こえる。再び彼女は夢の世界へと旅立って行った。


この時間はいつも父さんが起きている。父さんに、夢で得た情報を基に、推理した内容を伝えようと思い、リビンクへと向かった。


−−−−−−−−−−−

冬の近付きを証明するかのように、廊下や階段はとても冷えている。季節を肌で感じることは、生きていく中で大切だと思う。


コーヒーの匂いがする。父さんはいつも朝食を食べず、ブラックコーヒーを飲んでいる。それは僕も同じだ。親子は習慣も似るのだろうか。


リビングのドアを開ける。椅子に座ってコーヒーを飲んでいる父さんが居た。


「圭太、おはよう」

「おはよう父さん」

「コーヒー飲むか」

「うん」


昨日の雰囲気は消え、いつもの父さんだった。席を立ち、台所に向かう。ステンレスのケトルに父さん特製のコーヒーが入っている。そのケトルからコーヒーをカップに注ぎ入れる。


「どうぞ」

「ありがとう」


一口飲む。楓のコーヒーよりも苦味が強い。そして、夢の中の父さん、店長が淹れてくれるコーヒーと同じ味がする。


「父さんのコーヒーは苦味が強くて美味しい」

「お前の好みに合わせているからな。普段はもう少し薄い」

「僕が飲むって知っていたんだね」

「何年一緒に居ると思ってるんだ」


少し小馬鹿にしたような、僕の発言を鼻で笑う。


「父さん、昨日はいい夢を見れたよ」

「…」


僕の言葉を聞き流すように、父さんはコーヒーを見つめながら、一口飲む。

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