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夢占い  作者: よし
夢でも会えたなら
52/95

「…俺と本田がどれだけの時間を共に過ごし、支え合ってきたか知っているか?」

「…」

「あいつがいるから俺はここまで頑張れた。あいつは俺の人生に欠かせない大事な仲間だ。それをお前は。俺があいつを殺害しようと考えているだと…」


−−−ふざけたこと言うな!!!


怒声が響く。建物にいる全員がこちらを見る。


「お前は絶対に許さない。妄想を語っていたとしても、許さないからな。」

「では、約束してください」


僕も後藤さんの肩を力いっぱい掴む。

雫さんと康太くんの最後の笑顔。本田さんの優しさ。守れなかったもの、守りたいものへの執念を込めて、睨みつける。


「本田さんに何かが起きたら、草間もあなたも、僕が殺します。なので、本田さんには今後近付かないでください」

「まだ言うか…」

「人を信用しそうになって痛い目に遭いましたからね。人間不信ですよ」


段々と人が集まってくる。


−−−お前ら何やってるんだ!


本田さんの声が響く。全力で走ってくる本田さんの姿が視界に映る。


その間も僕と後藤さんは互いを離さない。ここで離してしまうと、自分の思いが負けてしまう気がする。


「何掴み合ってんだ!いい加減にしろ!」


本田さんによって僕たちは互いの肩から手を離される。


「後藤!佐藤!何でこんなことし合ってるんだ!」


僕たちは黙り込み、睨み合う。


「本田。佐藤と離れろ」

「はぁ!?」

「こいつは異常者だ。俺がお前のことを殺そうとしていると疑ってきた」

「え?…は?」

「俺はそれが許せなくてな。こんな奴に俺たちの何が分かるのか。逆にこいつを殺してやろうかと思ったよ」

「後藤!言い過ぎだ!」

「本田さん、僕も後藤さんと同じですよ。本田さんの身に何かあったら僕があなたを殺すって言いました」

「お前ら小学生の喧嘩じゃないんだから、殺す殺すっていうんじゃない!」


何も言わず、後藤さんはその場を去っていった。


「佐藤…何があったんだよ…何でこんなことになっちゃったんだよ…」


本田さんは頭を掻きむしっている。


「すみませんでした…でも、僕には確信があるんです」

「…とりあえずオフィスに戻るぞ。そこで話は聞くからな」


僕たちは、建物を後にし、オフィスに向かった。その間、会話は一つもなく、気まずい空気だけが流れた。


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