表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢占い  作者: よし
夢でも会えたなら
43/95

その日の夜。本田さんは僕を飲みに誘ってくれた。


「佐藤お疲れ様。今日は大変だっただろ」

「はい。新入社員みたいな動きをしていたら、みなさんに奇妙な目で見られました」

「あの佐藤が全く仕事ができない。それに、めちゃくちゃ質問してくるってみんな話してたな」


僕が悪戦苦闘している姿を思い出したのか、本田さんはニヤついている。


「むしろ初めての世界で立ち回ったことを褒めてほしいですよ」

「そうだな。俺も同じ立場だったら佐藤のような行動してたしな」


本田さんならどこでもスマートにこなしていけそうだが。


「話は変わるが、この世界が夢なら、現実の佐藤はどんな人生を過ごしているんだ?」


僕は自分の仕事や家族、現実の世界の佐藤圭太について話した。僕の話を聞きながら、本田さんは様々な表情を浮かべる。


「一番は佐藤が結婚していることに驚いたな。ちゃんと人とコミュニケーション取れているんだな」

「まぁそれなりにって感じですけどね」

「そっか…幸せに生きてるんだな」


なぜか本田さんは涙を流した。


「本田さん?」

「え?何で泣いてるんだ?」


涙を流していることに本田さん自身驚いている。


「別に感動してるわけでもないのに…でも、何か涙が出てくるんだ」

「どうしちゃったんですか?」

「逆に教えてほしいわ」


おしぼりで涙を拭く。でも、涙を流す姿を見て、なぜか僕も自分の生きてきた道を本田さんに伝えることができてよかったと心から感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ