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職場は港公園に隣接している。
港の倉庫を改築し、1階には販売しているバイクの展示やお客さん同士が交流できる休憩スペースみたいなものがある。2階はバイクに関する様々なアイテムだけでなく、自動車や自転車などのアイテムも置いている。そのため、バイク乗りの人たち以外も来店するため、客層の幅は広い。
従業員は僕を含めて4人。
店長−武史さん(60歳)
アルバイト(男子高校生)−友樹(18歳)
アルバイト(女子高校生)−唯(18歳)
日中は僕と店長で店を切り盛りする。
ほとんどは、店長が接客対応で、僕はバイクの修理や整備をしている。そのため、僕はどんなお客さんが来ているのか、分からないこともある。
そんなこんなで職場に到着した。
「店長、おはようございます」
「おはよう。今日も修理や整備に関する依頼が多いな。1人で大丈夫か?」
「いつも1人でやってますから。てか、他にも雇うことできますよね?」
「佐藤くんほどの腕のある整備士はどこ探してもいないからね。君一人で100人分の働きしてくれるじゃない」
店長はこの市で有名な地主であり、至る所の土地を様々な企業等に貸し出している。そのため、資産は計り知れないが、そこまで突っ込んだ話はできない。
店長にとってこの店は趣味のようなものであるが、僕にとっては自分の唯一の個性が生かせる貴重な職場だ。




