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②
不思議なことに、何時間か経過しているはずだが、日が沈む様子は見られず、昼間の状態が続いている。改めて、この世界が夢の中であることを再認識できた。
そして、先ほどの自然豊かな状況とは異なり、至るところにビルが聳え立っている。
車の往来も激しく、スーツに身を包んだ人ばかりが歩いている。急に世界が動き出したようなそんな忙しなさを感じる。
ここでは気持ちよく走ることはできない。非常に残念だ。
そうこうしている間に、少しずつ例の建物が見え始める。しかし、それ以上に、その建物を挟み込むように建っている2つのビルが異様に高い。周囲のビルよりも高い。
ここでは一体どんな事が起きるのか…
建物に近付くにつれ、ノイズ音が頭の中に響き始める。
…不味い。バイクに乗りながらでは危険だ。
僕はすぐにバイクを降り、安全なところに停車した。
どんどんノイズ音は強くなり、頭が張り裂けそうになる。
…そろそろ限界だ。
前回とは違い周囲の様子は変わっていない。しかし、ノイズ音は止まない。
ダメだ意識が−−−
僕はその場に倒れ込んだ。




