②
「今度は行方不明事件?最近まで男の子が殺される夢見てたよね」
「それが、その夢も夢の中でまた見たんだよ」
「え?夢の中で夢を見た?」
「ちょっと何言ってるか分からないと思うんだけど、そういうことなんだよね。正確には違うんだけど」
夢というのは複雑だ。上手に説明しようとすると、どこかで話がまとまらなくなる。
「ふーん…なんか呪われてるんじゃないの?」
楓は僕を馬鹿にするような雰囲気でおちょくってくる。
「変なこと言うなよ。そうだ。夢の中で康太くんと雫さんと写真を撮ったんだ」
ふと携帯の写真フォルダーを開く。
−−−圭介の写真しか入っていない。
「夢で撮ったのが現実に残るわけないじゃん」
「そうだよね。でも、やけにリアルで、現実なのか夢なのか分からなかったんだよね…」
「そういう時もあるよね」
「しかも、バイク屋の店長が父さんで、高校生アルバイト2人は友樹と唯が高校生の時の姿だったんだよね」
夢で出てきたバイク屋の従業員は、現実では家族の面々だった。
「お義父さんバイク屋って似合いそう!」
「すごい様になっててさ。ちょっと抜けてるところとか父さんにそっくりでさ。」
「友樹くんと唯ちゃんも昔はヤンチャだったけど、今はすっかり落ち着いてるもんね」
「そのヤンチャ時代の2人がアルバイトで居たんだよ。ずっと喧嘩しててさ」
「なんか想像できるかもしれない」
夢の話だけでこんなに盛り上がれるとは想像していなかった。




