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夢占い  作者: よし
運命は−−−
23/95

僕は、繰り返されてきた夢の中で、康太くんの傷付いた姿と雫さんの涙ばかり見てきた。


2人にとっての幸せは、草間の手から逃げ延びることだと思っていた。


でも、2人の、僕たちの幸せは、「3人で同じ時間を過ごすこと」だったのかもしれない。


時刻は午後7時になろうとしている。


「あー楽しかった!今まで生きてきた中で一番楽しかったよ!」


この後の運命を康太くんは知っている。それでも、恐怖心や悲しみは一つも伝わってこなかった。


「圭太くん。本当にありがとう。いつも僕を助けてくれてありがとう。僕は世界で一番の幸せ者だよ!」


康太くんが僕に走りより抱きついてくる。僕は自分の感情を抑えきれず、康太くんを抱きしめながら涙が流れた。


「ごめん…守れなくて…本当にごめん…」

「男の子は泣いたらダメなんだよ。強くないといけないよ」


泣き崩れる僕の頭を康太くんは優しく撫でてくれる。雫さんは、僕の背中をさすってくれた。


−−−ホテルの方から誰かが近付いてくる。


気配に気付き視線を向けると、草間が立っていた。その表情からいつものような狂気性を感じられる。


「草間!」

「…」


返事がない。ただひたすらにニヤついている。

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