あと5分後にやる
「あと5分後にやる」
これは、一人の少年が放った一言である。
とある日の秋。そろそろ肌寒い季節になってきた。少年の名前はたける。学生で、学校に通っている。学校は大変で、部活や勉強に追い込まれる毎日。
やっとできた休日。たけるは、部屋でゴロゴロと寝そべっていた。部活や、勉強。全てに体力を奪われている。やる気が起きない。
たけるは、1日中ゴロゴロとスマホをみていた。
いつのまにか、20時。もう夜だ。
すると、母親が来た。
「たける!勉強は??今日してないよね?休みの日でも少しくらいしなさい!」
やらないといけないのは、薄々気づいていた。こういう優雅な休日こそ、朝は早く起き勉強をしつつも運動したり、趣味の時間をやったり、、効率的な時間を使うべきだ。
なのに、1日中ゴロゴロしてしまった。何もできてない。昼前に起きて、ずっとスマホから目を離さない。
ただそれは分かっていても、やる気が起きない
でも今すぐにやらないといけない。
ても、今すぐやりたくない。
わかってる。どうすればよいのだ。
今すぐにはやりたくないのだ。まだみたい動画がある。リラックスしていたい。
ただ、1時間後にやるとか、明日やるといっても親が余計うるさくなる気がする。
そうだ、あと5分後にやると言えばよいのだ!そうすれば、大丈夫。今すぐではない。親がうるさくなるわけでもない。
「あと、5分後にやる」
母親「⋯」
母親??あれ??無反応だ。どうしてだ。聞こえてないのか?
「あと、5分後にやる!!」
すると
母親「二度言った。一度言った発言は、もう取り戻せない。言ったな???」
やばい、相当やばいことを言ってしまったのかもしれない。ほんとに5分後にやらなければならない!
いや、5分後にやるつもりだよ?でもさ、そこまで本気にするとは思わなくない?
母親「貴様の覚悟はできているか?では、5分後を楽しみにしている。」
そんなキャラだっけ?あれ?お母さんそんなキャラじゃなくね??
時間は始まった。5分間だ。
これは、理性VS自分自身との戦いだ。
今、戦いが始まる!!
START
1分。まだ余裕だ。理性も、「5分後にやれば良いのだ」自分自身も、「まだ休める♡」とご満悦な様子だ。オレはスマホをまだ見続けている。
2分。自分自身は、少し焦りが出てきている。あと、3分しか休める時間がない。理性は、「大丈夫だ。やれる。」と自分自身に励ましてくれる。
3分。悲鳴が聞こえる。なんの悲鳴だ?心の悲鳴だ。理性ではなく、自分自身の悲鳴だ。
面白い動画を見つけてしまった。見るたびに笑いが止まらない。
ただ!その動画の時間は約10分。残り2分後には勉強をしなければならない。
自分自身はこう叫ぶ「あああ!!あと10分後に変更しちゃだめか!?!?」
理性「駄目だ!!良くない!!今日は怠け過ぎだ!!どんどん先延ばしにすれば、いつもの繰り返しだ!!」
心の中で、戦いが始まる予感がする。
徐々に募る焦り、罪悪感、やらなければならないという使命感、だがこの最高な時間を終わりにしたくないという自分自身の悲鳴。
「これは、戦闘が始まる前兆だ!!」
4分目。時間が徐々に近づいていく。そのたびに、私の心拍数も上がる。高度な緊張感。
理性「あと、、、1分後が私の使命だ。机に向かわなければならない。」
自分自身はこう言う。「いや、まだ5分くらいみたい!!動画が面白すぎる!!めんどくせえ!!!動かない!!」
理性「なっ⋯!?動かしてやる⋯」
理性は戦闘スイッチオン。自分自身は
「ひゃああああ!!!」という情けない悲鳴をあげながらも戦闘スイッチオン。
55、56、57、58、59⋯⋯
カチッ。時計の針の音が部屋に響き渡る。
5分目だ⋯⋯!!針の音は、開戦合図。
高度な緊張感。まだ画面から目が離せない。
たける「おれは、、あと5分後にまたやろう。。これを見終わってから、、。体が動かない」
自分自身「作戦通りね。。体は、動かせないようにしておいた。」
理性「動かしてやろう⋯。私の実力を舐めるな。」
理性「勉強はするのだ!!今日はずっとだらけていた!!」
理性の声が、ナイフとなり自分自身に刺さる。
自分自身「ヴッ⋯⋯で、でも!!5分後にやればいい!!」
理性「いつもそうだ。どうせ、また5分後も同じ戦いをしなければならない。ならば、今からやるほうが効率的だ。」
自分自身「動画を見ろ!!面白いだろ!!」
理性は、動画の内容を拝見する。
理性「こ、これは⋯⋯⋯⋯たしかに、、、、」
オレは心の中で叫ぶ。理性!!!もう折れるのか!?!?やめてくれ!!この自分自身という甘えん坊を、どうにかして倒してくれないのか!!
理性「お、おもしろい⋯」
自分自身「だろ!?なら今見て後でやればいいのさ!」
理性のダメージが来た。説得力。理性にとっては、鋭い剣が刺さった。
理性(なんだこの、、妙な納得感は、、)
理性!!負けるな!!
自分自身「動画は面白いね〜ふふ、このぬくぬくした布団で一緒にだらけましょー!
勉強なんていつでもやれるから〜♡」
理性「うっ⋯⋯⋯で、でもやれるとは限らない⋯⋯だろっ⋯⋯」
理性は、最後の力を振り絞って反論する。
自分自身「しらないしー!!別に明日でもいいじゃん!!」
理性「グハッ!!!(ダメージ受けた)」
現在7分ほどたっている。母親も警告してこない。そもそも、休日だから平日に頑張ればよいのだ。
俺の思考は、自分自身という甘えん坊に支配され始めている。
理性「⋯⋯⋯勉強を⋯⋯⋯⋯」
そう言いながら、理性は消え去っていった。
跡形もなく。よし、明日勉強は頑張ろう。そう言い聞かせ、動画をまた見続けている。
平和な休日だったとさ。めでたしめでたし⋯
お母さん「おいテメェ!!!!!!!!!」
理性(!?!?)(突然復活)
自分自身は、猛烈なダメージを受ける。
自分自身(ひ、ひえっ⋯!)
お母さん「いつまで怠けてるねん!!!はよしなさい!!そうじゃないと、没収するよ!!?」
お母さん。通称、鬼とも呼ばれている。これは、甘えん坊の自分自身の戦闘力をはるかに超えている。恐怖を受け付け、あの一家の大黒柱、お父さんまで怯える(あくまで我が家はそうなのだ、、我が家の鬼は、、)
お母さん「いつもいつも怠けてる!だらしない人間!!少しくらい勉強しな!」
大声で鬼の声が響く。顔も鬼のようだ。全細胞が震えている。
お母さんの、恐怖の鬼の声により理性は一気に回復。こういう時の理性は、やけに戦闘力が高すぎる。
理性「警告だ。このままでは、お母様に首を切られ、スマホも没収される。
お前はお母様の言う通り、だらしない人間であり、いつもいつも自分自身という甘えん坊に負けてしまう情けない人間だ。」
自分自身「⋯⋯⋯」
自分自身に、大量の剣が突き刺さる。
自分自身「あ、あの鬼、、恐ろしい、、プルプル
てか何よ!理性ってやつは突然!!調子に乗って!」
理性「黙れ。」
母親(鬼)「早くしろ」
自分自身「(死亡)」
おれ「は、はい!やります!!今すぐにね!!ほらー!起き上がりました〜!!」
理性「偉いぞ⋯!!偉い⋯!!」
母親「そう、それでいいの。」
母親はそう言って、部屋を出ていった。恐ろしい。圧力の余韻。あれが鬼か、、。
理性は、自分自身という甘えん坊に弱いが、鬼が混ざることにより戦力がアップして
自分自身は、母親が来ればすぐに消えてしまう。
母親、恐ろしい。勉強頑張るね(泣)
End
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