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話を膨らませすぎると、結果的に結論を見失う

 ――私は疲れています。


 これを話の主軸としましょう。これだけでは少々(かなり)物足りないので、話を膨らませます。


 ――私は小説を書きました。だから、私は疲れています。


 『私』が疲れている理由を記すことによって、話が膨らみましたね。ではここから更に、付け足していきます。


 ――私は小説を書きました。だから、私は疲れています。なので、私は休憩することにしました。


 このように主軸となる話題を基に、どんどんと話を付け足してゆくと、より『私』の動きが増えます。話の動きが増えるということは、それだけ情報も多くなっていくので、見たり聞いたりしている人の想像を助けたり、理解を助けたり、「へ~」、を増やして、話者も理解されてハッピーになります。

 

 「ならどんどん情報増やして、もっとハッピーになってやるぜ!!」


 そう考えるのも無理ない(あります)ので、ここで私が思いつく限りまで話を膨らませてみます。(長いので飛ばしてもらって大丈夫です)


 ――ある日、私は本を読みました。始めて読んだ本はファンタジー小説で、とても面白いなと感じ、そこから、私は本を読むという行為に明け暮れました。様々な本を読んでいく内に、私は自分で本を書いたら思い通りの展開を作れる、それはこの世で一番面白いと感じるに違いない!と考え、自分で本を書く、小説を執筆することを目指しました。私にとってそれは苦難の連続で、最初はたった一文を書くだけでも一日が過ぎ去ってしまう。折角書いた一文も、一週間もたてば見慣れてしまい、駄文に思えてきた私は、それを消してしまう。そしてまた、無駄に一日を使う、その連続でした。しかし、半年ほど経ったとき、私に変化が訪れます。それは、気がついたときには文を消すまでに、数百文字や数千文字を書けるようになっていた、です。初めは数十文字で消されていた文も、いまではその数が増え、私は、勿体なく感じます。そして、ついに私は、その勿体なさから『文を消さない』ということを学んだのです。それで、最近になって書いた文を小説として投稿し始めたのですが、私、いままで『はやく書かなきゃ』という観念に囚われることなく小説を書いていたので、いざ投稿して、『よし、なるべく早く書いて次話も投稿しよう』、と早め早めの意識が生まれてみると、まあ、大変でした。いままで時間に追われることなくだらだらと書いていたものが、そうでなくなったのですから、勿論、私に余裕なんてものは生まれません。書かなきゃ書かなきゃ、と常にその考えで支配され、ついには私、疲れてしまいました。余裕がないのですから、時間に追われているのですから、『今日は頭が働かないし、明日にまわそう』、ができなくなってしまったのです。どんなに思いつかなくても、目の前のパソコンと睨めっこ、対峙し続ける……私にとって、それは並大抵のことではありません。ついには、まるで知恵熱のように立て続けで発熱すら起こしてしまい、私は、ちゃんと休まないと体に悪いな、と思いました。それで、しっかり休憩の時間をとってみるとあら不思議。発熱はなくなり、ストレスも減ったような気がしました。今日も私は小説を書きましたが、すこし疲れてまったので、休もうと思います。休んだあとは、エッセイでも書くつもりなので、またパソコンの画面と睨めっこです。パソコンの画面は笑ってくれないので、私も笑いませんが、いつか必ず、私は負けてしまうと思います。あ、そういうば~……――。

 

 全部読んだ人はいるのでしょうか?ちなみに、これらの内容は(ほぼ)作り話なので、深く考える必要はありません。


 それで、どうでしょうか?

 この駄文が言いたいことって、結局、なんなのでしょうか?

 「う~ん、分からない!」……これが正常です。私も自分で書いていてなんですが、まったく分かりません。


 伝えたいことはシンプルに。これはお話の鉄則です。私も、このエッセイ(?)を書いていて、なにを伝えたいのかあまり考えず始めたものですから、まったく、どうやってまとめようか迷っています。


 じつは私、何度もあるんですけど、自分の頭のなかで勝手に話を膨らませすぎちゃって、「あれ?なんの話だっけ?」、て言っちゃったこと、皆さんはありませんか?

 ぜひぜひ皆さん、今日昨日そのまた前の記憶を辿って、思い出してみてください。

 

 そして、このエッセイ(?)で私が伝えたいことは結局なんだったのか、考えて、私に教えてください。私は分かりません。

※是非々々ブックマークや評価のほど、よろしくお願いします。また、誤字脱字等ありましたら誤字脱字報告からご報告下さい。ご感想もお待ちしております。

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