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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
竜圏の聖域
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竜伎 第八節

「つっ!」


「はっきり言って友人だと思っているのは君だけで、彼女は単なる顔見知り程度にしか思っていないかもしれない。で実際そこら辺の事はどうなのかな?」


「そっ、それは・・・」


 ヒメの一言にトーコは俯き言葉を詰まらせ、陰鬱な考えを抱きます。


(確かにヒメ様の仰る通り、私だけが勝手に友達だと思い込んでいるだけかもしれない)


 そう心中で呟いたトーコは更に悪い方に考えていってしまいます。


(その上、勝手にシンパシーを抱いてただただ自分の不安や恐怖を消し去りたいが為にトワに依存してきただけかもしれない・・・私って最低だな)


 そんな最悪な思いを抱いてしまったトーコは、自身の身勝手さに呆れ果て、更に俯き憔悴してしまいます。

 そんなトーコの様子を黙ってじっくりと観察していたヒメは、静かにしかしはっきりとした口調で彼女に語り掛けます。


「確かに彼女が君の事を友達と思っているかは解らない。が少なくとも大切な存在だと思っているのは確かなんじゃないかい?」


「えっ!?それはどういう事でしょうか?」


「ロブ君から聞いた話だと彼女、君が姿を消してからこの半年間、必死になって情報を集めて君の事を探していたらしいよ」


「そうだったんですか!」


 トーコは初めて聞かされる事実に驚き声を上げます。


「とはいえロッソが君の身柄を押さえていたから、当然の事だけど君に関する情報は一切巷間には出回らない・・・それでも彼女は一切諦める事なく君の事を探し続けた。全く一途な事だ」


「そこまでして私の事を探してくれてたんだ」


「そうそしてロッソの企みとはいえ、ギニー火山の洞窟で再会した際には半ば強制的だったが君を取り戻す為にロッソの課した試練に挑み、大きな傷を負いながらも見事これを突破し君を解放する事に成功した」


(そうだあの時も、圧倒的な存在を誇るロッソさんに怯み彼女がけしかけた魔物に挑み苦戦し大怪我を負っても、私を助ける為に最後まで戦い抜いてくれた・・・本当に私はトワに世話になってばっかりだ)


 ヒメの話を聞いたトーコはそう思うと同時に自身ね情けなさと非力さを思い知り、悔しさで目尻に涙を溜めます。そして・・・


「・・・ヒメ様の言葉でトワが私の事を大切に思ってくれている事は解りました。だからこそ私はまだトワの傍にいたい。そして彼女の力になりたいとそう願います」


 トーコは意を決してヒメにそう宣言します。


「それは他の地球人達と一緒にいる事や、故郷である地球に還る可能性を追い求める事より優先される事なのかい?」


「はい」


「フム、まあその一時の熱情というか青臭い事は嫌いじゃないが・・・彼女の力になると言っても何をどうするつもりなんだい?」


「それは・・・その・・・まだ考えている途中です」


「つまりノープランという事か、全く呆れるのを通り越して可愛いとさえ感じてしまうよ」

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