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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
竜圏の聖域
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竜伎 第五節

「私の魂の在り方が異常であり、その事が原因で色んなトラブルを引き寄せいるのは解りましたが・・・そろそろ私が生き延びる方法を教えて頂いてもよろしいでしょうか?」


「ああ構わない。けれどその方法を実践する為には、まだまだ君のオド制御能力を向上させる必要があるがね」


「一応、第一階梯は修了しその後も基礎能力の研鑽は重ねて来ましたが、それでも足りませんか?」


「うんそうだね。あの方法を実践する為には最低でも第二階梯を修了している事が最低条件になるからね。そこで・・・」


「っつ!」


 ヒメは一旦言葉を切ると改めてトワにオドによる強い重圧を掛けながら言葉を重ねます。


「私が君に直接修行をつけてあげるよ。その方が手っ取り早いしね」


「りっ、竜伎様がわざわざ自ら私なんかの為に指導して下さるんですか!?」


 シン・ロンの実質的な領袖であり、そしてまたドラッヘ最強・最高のオド使いである竜伎から直接指導を受けられるという事実にトワは恐れおののきます。


「そう畏まる必要はないさ・・・ただ私の課す修行はそれなりに厳しいから、途中でうっかり死んでしまうかもしれないけど構わないかい?」


「は、はい覚悟の上です!」


「そうかい?なら早速修練の場所に行ってもらおうか」


 ヒメはそう言ってパンパンと手を鳴らし、広間の隅に控えていた案内役の女性を呼ぶとトワを修練場まで連れていくよう指示します。


「彼女を例の場所まで案内してやってくれ」


「了解しました。ではトワ殿私についてきて下さい」


「解りました。よろしくお願いします」


 そう答えたトワは立ち上がって案内役の女性に従い広間から出てゆきます。

 トーコもそんなトワの跡を追おうとしますが・・・


「おっとミナカミ・トーコさん。君には少し残ってもらおうか」


 ヒメの一言によりトーコは行動を遮られます。


「・・・その私に何か御用でしょうか?」


「うん。君には幾つか聞きたい事があってね。少しばかり時間を取らせてもらうよ」


 トーコの質問に、先程よりほんの少しだけ真剣な表情になったヒメはそう答えます。

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