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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
竜圏の聖域
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竜伎 第一節

この章は『竜圏の聖域』と呼ばれる土地で、トワとトーコそれぞれが修行に学問に勤しみ成長する話になる予定です。

あと今後の話にも絡んでくる重要人物も複数人登場を予定しています。

 ・・・相変わらず厚く垂れ込めた雲に、海からの寒風が吹き込む細った土地。


 行き交う人々はまばらで、皆無表情かつ無関心だが余所者に対する目は冷たく厳しい。


 そんな生まれた頃からよく知る土地に彼女はいつの間にかただ突っ立っていました。


 自分はどうして故郷の村にいるのか?


 そんな疑問を解消する為に昼間でも閑散として寂しい村の中を歩き始めますが--


 ■■■■■■■■■-!!


 突然に起きた謎の咆哮により、寒村の静寂は無残にも破られます。


 その咆哮に危険と何より不愉快さを覚えた彼女は、咄嗟にそちらの方を向きます。

 するとそこには言葉に表せない程、不快で不気味なバケモノがいました。


 ■■■■■■-!!


 そのバケモノは再び叫ぶと巨体を翻し、四肢や口に生えた鋭い爪や無数の牙それに長い尾を無茶苦茶に振り回し暴れ始めます。

 結果バケモノの蹂躙により村の建物や田畑はことごとく破壊され、村人達も次々と惨殺されていきました。


 そんな凶行を何とか止めようと彼女は必死にバケモノを追いかけ飛び掛かるも、尾の強烈な一撃をモロに喰らって吹き飛び大怪我を負ってしまいます。


 そんな息も絶え絶えの彼女の視界に、彼女と同じく無謀にもバケモノに立ち向かおうとする車椅子に乗った少年の姿が映ります。


 声にならない叫び声を上げた彼女はバケモノから逃げるよう必死に訴えますが、全く聞こえていないのか少年はその場から離れませんでした。

 その結果凄まじい速度で振り抜かれたバケモノの爪を真正面から受けた少年の体は--

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