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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
赤竜の誘い
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敗北 第七節

「ミナカミ・トーコさんでしたな?どうもお久しぶりです」


「こちらこそお久しぶりですロブ・ウェッティンガムさん」


「ロブで構わない。それよりトワの容態は?」


「脇腹の傷は順調に治ってますが・・・熱が高くオドの様子も不安定で・・・」


 ロブと軽い挨拶を交わした後トーコは彼の質問にそう答えます。


「・・・確かに見た所、息が苦しそうだし何より身に纏っているオドが急に大きくなったり小さくなったりしている」


 トワの様子を細かく観察したロブはそう言って更に続けてます。


「何よりオドの色がいつもトワが纏っている色と違うし、その性質もどこか異質だ・・・我々の前から消えていた間何があった?」


「それが・・・」


 赤竜、ロッソに誘われてギニー火山内部の洞窟まで強引に招かれた事--


 そこで試練と称し、フレイム・イールという魔物と戦った事--


 何とか戦いに勝利しその特典として、リャンシャン傭兵機士団の皆の所に帰れる様に差配してもらった事--


 更にトワに関しては自身の、赤竜ロッソのオドを直々に分け与えられた事--


 ロブの質問、自分達の目の前からトワが消えていた間にトワの身に何が起きたのかを、トーコは自分が解る範囲内でロブに伝えました。

 それを聞いたロブはしばらく黙り込んでいましたが、やがて口を開きトーコに話します。


「・・・トワは今回もまたドラゴンのオドに振り回されいるらしいな」


「だ、大丈夫なんでしょうか?」


「様子を見る限り、今回は特別厄介な案件のようだが・・・こういう場合はあの場所に連れて行くのが一番良いだろうな」


「あの場所?」


「ああ、こういったドラゴンに関する案件を専門的に診てくれる場所が、ここテューロス地方には存在するが・・・そこにトワを連れ込むにしろまずここから下りんとな」


 トーコの質問にそう答えたロブは早速ジーナ達団員全員に声を掛けて、装備を整え直しギニー山脈から下りる準備をする様に指示します。


「その場所に向かう為には一度山を降りて、アル・アクーサという大きな街に戻る必要があるんだが、それで構わんかね?」


「は、はいよろしくお願いします」


「では早速行動に移ろう。我々についてきて」


 ロブはトーコにそう言うと、未だ傷の痛みとオドの不安定さから来ると思われる謎の発熱に苦悶するトワを担いで山道を下り始めます。

 トーコはそんなトワの表情を心配そうに見つめながら、ロブやリャンシャン傭兵機士団の皆と共にギニー山脈の山道を下っていくのでした・・・

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