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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
追放立志編
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王都アルナトラ 二節

「双方そこまでです。特に男性の方は直ちに短剣を収めて下さい」


「そっその薄緑色の軍服、ネヴォラス機士団の機士!」


 ゴロツキのリーダー格の男は軍服の男性を見るなり恐怖に顔を歪ませ、膝を折り短剣を落とし完全に戦意を喪失し力無くそう呟きました。


 その様子を見てゴロツキのリーダー格の男に抵抗の意志がないと判断した軍服の機士は今度はトワの方に向き直って告げます。


「私はハイライン王国の国家機士団であるネヴォラス機士団所属のヒュー・バンベリーと申します。お嬢さん今この場で起きた事についてじっくり話を伺いたいので、基地まで同行してもらいます」


「あの~私はその人達に一方的に絡まれたただの被害者なので基地とやらにまでは行かなくていいと思うんですが・・・」


「現場の状況や短剣を所持していた男性の激昂ぶりをみるに、そこに蹲り倒れている二人の男性は貴女の手であんな状態になっているのでしょう?だとしたら貴女は加害者でもあるそれに・・・」


 銀縁の眼鏡の奥から鋭い視線を放ちヒューはトワを見据えて言葉を続けます。


「貴女が何らかのトラブルを起こした為にあの三人の男性が貴女に暴行を加えようとした可能性が全くない以上、双方から話を聞くのが普通でしょう」


「・・・解りました同行します」


 ヒューの言葉と態度に気圧されたトワは結局、彼に促されるまま三人のゴロツキ達と一緒に機士団の基地に連行される事になってしまいました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 文章が読みやすく、ファンタジーの世界観もすっと入ってきやすいです。話も1話1話キリがよく、壮大そうな世界観に対して情報がよく整理されていると思います。 キャラクターひとりひとりに思いやり…
[良い点] もめごとがあれば、双方から話を聴取するのは自然で良いと思います。トワが絡まれただけにせよ。取り締まる側はそうはいきませんものね。 [一言] 事情聴取がどうなるのか、気になります。今回も楽し…
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