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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
追放立志編
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王都アルナトラ 一節

まだまだロボットの出番ございません。

早くロボットを書きたい、出したい。

 -プーリタイ島-


 ドラッへ北部辺境に位置する約21万平方キロメートルの島は北のハイライン王国と南のゲインブルの二ヶ国がそれぞれ統治していますが、両国は建国以来犬猿の仲で事ある毎に衝突と紛争を繰り返しています。


 そんな二ヶ国の内の一国、北を治めるハイライン王国の中心地、荘厳な王城に整備された美しい街並みと庭園に質素ながら重厚な建物が立ち並び多くの人々で賑わう王都アルナトラ。


 そんな美しい街の人気の無い路地裏で故郷から旅立ち、一週間かけてこの街に辿り着いたトワは・・・なぜか三人のゴロツキに囲まれておりました。


「お嬢ちゃん痛い目を見たくなけりゃさっさと荷物と有り金を全部俺達に寄越しな!」


「フヒヒヒ・・・物や金だけじゃねぇ、着てるモンも全部脱げや!たっぷり可愛がってやるぜ~」


「商品としてブローカーに売るんだからよ楽しみ過ぎて傷物にするんじゃねぇぞ」


(ハァ~どこにでもこういう輩はいるもんだねぇ~)


 地方から出てきたおのぼりさんを狙った追い剥ぎを生業とするゴロツキ達を見ながらトワはそう心中で呆れつつ・・・


「王都に着いて早々面倒を起こしたくなかったんだけど・・・仕方ないか」


 そう言って軽くストレッチを行いゴロツキ達と向き合います。


 そしてその十数秒後・・・・・・


「てってめえ!よくも俺の手下共をヤッてくれたな!!」


 トワをブローカーに売ると言っていたゴロツキ達のリーダー格の男が、トワの手によりボコボコにされ地面に蹲る二人の手下を見やり青白い顔になりながらも精一杯虚勢を張って叫びます。


「そっちが先に危害を加えようとしたから、我が身を守るための行動を取っただけなんですけど」


「うるせえ!商品云々なんざもう関係ねぇ、ぶっ殺してやるクソガキ!」


 手下共をあっという間に倒され面子を丸潰しにされたゴロツキ達のリーダー格の男は懐に隠していた鞘から短剣を抜いて切っ先をトワに向けました。


(あらら、流石に刃物を突きつけられるのは不味いかな)


 トワがそう感じどうにかこの場を切り抜けようと考えていた時・・・突然何の気配も前触れもなく二人の間に薄緑の軍服を纏った長身の中年男性が現れました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の訪れた新たな環境をしっかり先に書いてくれているので、想像がしやすく。トワの状況がよく分かりました。主人公が決して無敵ではなく、刃物無理、というのも展開として良かったです。助けに入っ…
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