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Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
追放立志編
39/147

始まりの終わり 一節

 --ズン、ズン、ズン!


 一騎討ちの場所に向かいシュクルは重低音の足音を響かせ、土埃を巻き上げながら歩みを進めていきます。


「おおおっ!今、私実際にキャバルリーを操って動かしてるんだ!」


 そうトワはシュクルの操縦室の中で自身が機体を動かしている事実に興奮を覚えまた・・・


 耳に伝わってくる関節の駆動音を始めとする、機体が発するあらゆる音--


 操縦桿から伝わってくる機体や装着している武装のズシリとした重み--


 微かに匂う金属臭や、これまた使い込まれたシートに染み付いたキツめの体臭。


 それら五感に訴えかけてくる情報にテンションを上げるのでした。


「これがキャバルリー!これが実機!うう~ったまらない!!」


「フフフ、今のトワって新しいオモチャを買ってもらった男の子みたいで少しカワイイかも」


「・・・もしかして今までの事、口に出してた?」


「うん」


「あああ、ちょっとマジで恥ずかしい!今の本当に忘れて!」


「や-だ。だって今のトワ、凄くキラキラしててちょっとだけ格好良いし」


「ううっ、トーコの意地悪」


 人生で初めてキャバルリーに乗り、それを操り動かしている事に興奮し、感動を覚えその事をいつの間にか口に出していた所をトーコにばっちりと聞かれたトワは何とかその事を忘れてくれるように頼みましたが、あっさりと断られました。


「ゴホン。まあそれはさておき、今から私が対戦する相手ってトーコのクラスメートになるわけだけど・・・」


 トワはわざとらしい咳払いをし照れ隠しの為にやや強引に話の流れを変えます。


「アンフェアだけどもしよかったら対戦する相手の詳しい情報とか教えて欲しいんだけど、構わないかな?」


「大丈夫だよ。この星に来てから皆がどんな能力を授かったのか知らないからアンフェアじゃないし」


「ふうん。そういった情報はもっとお互い交換しているものだと思ってたけど違うんだ」


「うん。私達も最初はお互いこちらの星に来た際に得た技能や魔法の事なんかを話し合って情報を共有しようとしたけど・・・」

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