表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Cavalry Saga キャバルリー・サガ  作者: 雲来末
追放立志編
10/147

王都アルナトラ 五節

「・・・最初は機士という煌びやかな存在に対する漠然とした憧れだけで、大した理由は無かったんですが・・・今は明確な目的があって機士になる事を志しています」


 ヒューに下手な嘘やごまかしは通用しないと悟ったトワは胸の内を全て晒す事を決意し話し始めました。


 自身の生い立ちと家族、世話になった伯父の事。


 親友の事、そしてその親友の体を蝕む病の事。


 故郷の掟を破ってドラゴンがねぐらとしている遺跡に立ち入った事。


 その為にドラゴンの怒りに触れ、更に掟を破った罪により故郷を追放された事。


 そして・・・自身が立派な一人前の機士になる事によって母と伯父の立場と安全を確立出来るかもしれない事。


 また機士になる事によって得られるであろう莫大な収入や資産により親友の病を治す術を見つけられるかも知れない事。


・・・最後に自身の犯した罪の罰として万が一追放を解かれたとしても故郷には帰らず、二度と母や伯父、そして親友に会わないと会わないと決心している事をヒューに告げます。


「成程、思っていた通り・・・いやそれ以上に下らない理由ですね」


「なっ!?いえ・・・仰る通りです」


 ヒューの突き放した物言いに思わず逆上しそうになるトワでしたが、何とか怒りを堪えます。


「しかし逆にその浅ましさが気に入りました。トワさん貴女を私の徒弟にしてあげましょう・・・但しある条件をクリアしてもらってからですが」


「ある条件?」


「ここでは詳しい説明が出来ないので少し場所を変えましょう。付いてきて下さい」


 そう権高に言いヒューは応接室から出て移動を始めます。

ヒューの言い草に腹を立てつつも、ここが徒弟に、機士になれるかどうかの正念場だと自身に言い聞かせトワも彼の後に続きした・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ヒューが何を考えているのか、本当にトワの事情を浅ましいと思っているのか。思っているならなぜなのか。機士という職業に対する誇りや哲学がなにかあるのか、考えさせられる回でした。 [一言] トワ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ