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始まりから終わりまで。  作者: 磨雄斗
3/3

今更

「会いたい。」だなんて。


今更


いなくなった瞬間に思うなんて


遅すぎるよね


消えた何気ない日々


君はさりげなく


その中にいた


話して笑って


満ち足りていたあの頃


ああ、君は遠くへ


僕はまだここに残るというのに


離れたくないよ


忘れて欲しくないよ


たとえ思い出さえも


私から離れようとも───



「会いたい。」だなんて。


今更。


まだ会えるうちに


言っておけば良かった


そうしておけばきっと


この切ない思いも


もう少し和らいでいたのに


後悔ばかりの


この忘れられない傷跡も


こんなに深く刻まれなかったのに


夕焼け空に浮かぶ白い雲


いつかはハート型に見えたのに


今はもう崩れている


まるで君と僕の


恋の結末みたいだな


そう独りで呟く


あの時引き止めておけば。


もっと前に伝えていれば。


君に恋をしていなければ。



「ごめんね。」だなんて。


今更。


何に対してなのか、僕自身が分からない。


それでも


溢れる想いがそう伝えたいんだ───



「会いたい。」


「会いたい。」


もうすっかり


心も距離も離れていった君に告げても


意味は無い


僕は結局


どんなに後悔しても


泣いても


挫けても


全て嫌になっても


前に進まなければならない



この想いを持ち続けて


僕は明日も、この世界を生きるよ


君と笑い合えない、この世界で。


我ながら落差が凄い。いい恋でした。本当にありがとうございました。

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