表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/31

透明な血液って、ミステリっぽい感じがするけど、お魚の話。

 あいかわらず、思い付きと勢いだけで、書き散らかしている猫です。


 そして、変なもの、ヘンテコリンなものを見つけると、テンションが上がってしまうのでした。

 今回見つけたのは、「コオリウオ」というお魚さんです。

 実は、「コオリウオ」というのは、コオリウオ科に属する魚の総称で、現在、16種が確認されているそうです。決して、凍った魚のことではありません。


 このコオリウオ科の魚は、南極海に生息していて、他の魚やオキアミを餌としているようです。体長は25~50cm。それなりの大きさですね。

 そして、このコオリウオの一番の特徴は、血液が透明だということです。血液中に、酸素を運搬する赤い色素タンパク質ヘモグロビンが無いからです。

 

 エビやカニ、昆虫の一部、イカ、タコ、貝の一部も、ヘモグロビンではなくヘモシアニンという色素タンパク質を持っているため、血液は赤くありませんが、ヘモシアニンの銅イオンが酸素と結びつくことで青色となります。


 お貴族様の血は青い血って表現がありますが、お貴族様は、エビ、カニもしくは、イカ、タコのお仲間なのだと思うと、なんだか面白いです。


 ……、話が思いっきりズレてしまいました。すみません。


 コオリウオは、ヘモグロビンもヘモシアニンも、クロロクルオリン(緑色、酸素と結合すると赤色になる)も、エリスロクルオリン(赤色)も、ヘムエリスリン(無色だが、酸素と結合すると紫からピンク色になる)も持っていない! 

 というわけで、酸素を運ぶ色素タンパク質が無いので、酸素は血漿に溶けた形で運ばれるそうな。

 

 赤血球が無いため、サラサラな血液っていうやつらしいのだけれど、健康体と言うよりは、酸素の運搬という点で、非効率的。で、結果、血管が太く、心臓も大きく、血液量(液体成分)も多い体になっているとか。南極海は、海水が低温で酸素が豊富なので、コオリウオが生き延びることができたと考えられているみたい。


 で、このコオリウオが産卵のために掘った巣が、南極海の深海の海底に、推定6000万も集まって巨大繁殖地を呈しているのが見つかったというニュースが出ておりました。

 

 6000万? どうやって数えたん? というのが気になるところです。

 実際は、ドイツのアルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所の研究チームが、カメラで約4万5000平方メートルの範囲を調査し、約1万6000個の巣を発見した、ということです。そこから、密度や分布などから推定し、周辺240平方キロメートルの海底に6000万個の巣があるんじゃないかな、という数字が出たらしい。

 

 まあ、完全に均等に営巣されているわけじゃないだろうから、単純計算とは数字が違ってくるよね。

 そんでもって、1万6000個数えたのも、相当大変なことだと思うよ。うん。


 まだまだ、知られていない未知の世界があるんだなあ。

 

 それにしても、凍ってないのに、コオリウオ。

 誰が付けたのか知らないけど、ネーミングって、やっぱり難しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 透明な血液! 殺人現場に血痕が残らないということですね。 血を見て気を失う人もいなくなるし透明人間も可能かも。 でも非効率なら大型動物はムリかなあ。
[良い点] コオリウオキタ――(゜∀゜)――!! そのうちエッセイ書こうかなと思っていたのでビックリしました(笑) そうなんですよ。貴族の血が青いとか読むと笑っちゃうんですよね私。全然高貴な感じがしな…
[良い点] 透明な血液なんてあるんですね~。 出血しても分からなそう笑 カブトガニは紫でしたっけ? リアルエイリアンじゃん!と驚いた記憶があるです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ