一度でいいから、“猫まみれ”になってみたい
あいかわらず、思い付きと勢いだけで、書き散らかしている、猫らてみるく、です。
気が付けば、連休も終わってしまった。
早い。早過ぎる。
え、つい最近まで、猫は、猫さんが出てくる連載を書いておりました。
アレルギー持ちで、実際には、猫さんと暮らした経験はなく、完全なる妄想小説でした。
まさに、“猫の妄想”。
このエッセイもどきのタイトル通りの話でした。
色々、書きたいネタはあったのですが、妄想が過ぎると、意味不明に陥りそうだったので、断念したものもあります。
所謂、“没ネタ”。
その中でも、結構迷ったのが、猫集会の話です。
連載に登場する猫さんは、ノラのお生まれなのですが、現状は、動物病院受診以外は外に出ることのない、完全なる家猫、という設定にしてしまったので、猫集会に参加させることはできなかったのです。
猫集会。何とも、妄想をかき立てられる響きであります。
猫さん達が、集まってくるのです。
アレルギー持ちであっても、少し離れた場所からならオブザーバー参加できないだろうか?
そんな、集まりであります。
ちゃんと、獣医学の教科書にも「約4メートルの距離を保ち、ゆるやかな円を描いて座る」という記載があるそうな。
猫さんの習性として、群れを作ることはないけれど、地域のノラさんが多い場合、個体ごとの縄張りをもつことは困難になるため、ある程度の順位が存在すると考えられているそうで、同一の場所に定期的に集まり確認し合っているとか。
新参者がいないか? あるいは、その地域にずっといた古株さん達の無事を確かめる、といった意味合いがあるようなのです。
ノラさん達にとって切実なのは、やっぱり餌。
良いお食事処を、皆で共有するためには、ルール確認は必要ということなのでしょう。
もちろん、そういう時季の際には、合コン的要素もあるのだと思います。
かわゆいニャンコはおらんかの? な雄猫さん達が、地域の雌猫さんとの出逢いを求めにやってくることもあるハズ。
しかし、4メートルっていうのは、本当なのだろうか?
猫さん達のソーシャルディスタンス、もちっと、狭い気もするんだけれど。
群れは作らないとして、多頭飼いの猫さん達の、あのみっちり詰まった猫鍋なんかは、どうなんだ?
単独でも、狭いところがお好きですよね。
謎はまだまだ多い、猫さん達なのだった。
最近では、地域猫さん達の安全な居場所が少なくなってきて、一方で、飼い猫さんは、完全なるお座敷猫さんとなる傾向があり、外出自由な外猫暮らしの飼い猫さんが減ってきていると聞きます。
猫集会も、いずれは幻の集会になっていくのかもしれないと思うと、ちょっと寂しい気もします。
猫さんが好き、な猫らてみるくであっても、アレルギーやその他の要因で、好きではない、というか残念ながら、嫌い、という方々がいるのは仕方ないと思うのです。
猫アレルギーは、激烈な症状が出る方もおり、呼吸困難まで引き起こしてしまうとなると、誰もが猫に寛容であれ、とは言えないのも事実。
ただ、某動物写真家の方の番組で、海外の街の、地域の人達と猫さん達との大らかな関わり合いの様子なんかを見てしまうと、羨ましい気もするのです。
まぁ、今、あちらの国、そちらの街でも、人間が大変な事態になっていて、あんなふうな大らかな状態ではなくなってしまっているかもしれないのですが。
人も、猫さん達も、ゆったりできる日々が早く戻ってきて欲しい、そんなことを願ってしまうのです。