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異世界デュエリスト~俺だけが命がけのカード召喚士~  作者: えっくん
たくさん召喚してパワーアップ ゴブリンデッキ!
8/27

2話―⑥―制覇

 2日目。俺はムクリと起き上がると先生達に果物を取ってもらい、朝食をとる。そのあと俺は早速森へと繰り出した。


 今日は残りの2体、ソルジャー、ガードナーを攻略する! ゴブリンリーダーとかいうガキ大将の相手は嫌だ。

 やっぱり集団戦はもっと力をつけてからだと思うの。


 ソルジャーとガードナーの2体に対しては既にそれほど難しくないと思っている。

 今まで躊躇していたのは彼らの防御力を突破できる火力がなかったからだ。

 だが今は違う。我らにはゴブリンメイジ先生がいるのだ。攻撃力600。うむ、敵としては恐ろしいが味方ならなんとも頼りになる数字だ。



 [モンスター(小型)]

 名 前:ゴブリンガードナー

 H P:600/600

 攻撃力:300

 防御力:650




 目の前にいるターゲットのステータスを見て俺はこれなら行ける! と判断した。ガードナーの攻撃力は300。ゴブリンを壁にすれば後ろから攻撃し放題だ。防御力は600あるがメイジ先生ならば!


「ルカ。バトルモードへ移行。やつを叩くぞ」

「了解しました。バトルモードへ移行します。状況をリセット。デッキシャッフル完了」


「ニンゲン! ハッケン!」


「ドロー!」


 手札を見るとひと通り揃っている。


 行くぜ!


「サモン! ゴブリン、ゴブリンプリースト、ゴブリンメイジ!」


 宣言すると3体のゴブリンは光とともに現れる。その時、メイジから火の玉が飛ぶ。


 ゴブリンガードナー


 [モンスター(小型)]

 名 前:ゴブリンガードナー

 H P:500/600

 攻撃力:300

 防御力:650


 100の効果ダメージがしっかり入っている。幸先良し。


「ゴブリンは一番前で敵の攻撃を受け止めてくれ。プリーストはその援護。メイジは後ろから攻撃! いけ!」


 ゴブリン達に命令を下すと彼らは前に進んでいった。

 

 ゴブリンガードナーは大きなぼろい盾を前にだし、右手はこれまたぼろい槍を手に持っている。

 移動しようとしているみたいだけどのろのろとしている。まぁあんだけ大きな盾持ってたらな……。そもそもどこから持ってきたんだよ。


 メイジが魔法を唱えて攻撃する。火の玉は前のゴブリンをすり抜けてガードナーの盾にぶち当たった。


 カードゲームのルールにおいて同士討ちは存在しないということなのだろう。


 魔法が敵に当たると200のダメージが入った。残り300。


 ガードナーも右手から槍の攻撃を繰り出し、ゴブリンにヒットする。100のダメージを食らうが、プリーストが回復している。


 ガードナーの攻撃速度は遅く、次の攻撃を出す前にはゴブリンのHPは全快していた。


 その間にメイジの次の攻撃があたった。


 HP100。


 ガードナーは焦ったのか慌てて槍を突きだしたがゴブリンに躱されてしまう。

 そしてメイジの攻撃がまた命中した。


 パリンという音とともに砕け散るガードナー。歩きより、カードを拾い上げる。



 [ユニットカード]

 名 前:ゴブリンガードナー

 コスト:2

 攻撃力:300

 防御力:600

 【効果】味方のゴブリンと名のつくユニットが場に存在する時、防御力は

その数×50上昇する。手札を捨てる毎に1度だけ、敵の攻撃を無効化する。



 何これつえええ……。防御が上がるのも強いけど何より敵の攻撃無効化が強い。手札がある限り敵の攻撃を防御できる。しかも攻撃力2000までの。とかの制約もないから何でもを一発、ということだろう。だけど連続攻撃してくるような敵はきついだろうな。何せ手札には限りがあるのだから。



 とにかくこれで俺の森征服(単体)まであとすこしとなった。ガードナーがいればソルジャーなんて怖くないぜ!




――


 


「森征服(単体)まであとはお前を倒すのみ! 覚悟しろ!」


「ニンゲン! タオス!」


「敵性反応を確認。状況をリセット。デッキシャッフル完了」



 [モンスター(小型)]

 名 前:ゴブリンソルジャー

 H P:400/400

 攻撃力:600

 防御力:400



「へへ、行くぜドロー!」


 ガードナーを倒してから俺はまたガードナーを増やすため、2回程連戦した。3枚ならば最初のドローで引ける確率が高いからだ。


 案の定。ガードナーは来てくれた。今回はメイジは来ていないが、ガードナーがいれば待てる。


「サモン! ゴブリンガードナー、ゴブリンプリースト!」


 今回は2体だけだ。これだけでも回していけるだろう。


「ガードナーはプリーストの援護。プリーストはガードナーの援護だ! いけ!」


 ソルジャーは右手にぼろい剣とぼろいカブトと胸当てをしていた。動きはガードナーより断然速い。


 ガードナーの大盾に向かって剣を振るが、甲高い音とともに弾かれていた。プリーストはガードナーの後ろだ。


 本当はプリーストを出す必要もなかったが、手札が5枚あるとドローできないために放出する意味で出した。



 [ユニットカード(召喚中)]

 名 前:ゴブリンガードナー

 H P:600/600

 攻撃力:300

 防御力:700



 ガードナーの防御力はその効果のおかげで700まで上がっている。


 ソルジャーは何度も攻撃するが意味が無い。そらそうだ。10秒経ち俺はドロー。ゴブリンだ。


 そこでソルジャーはターゲットを変えてプリーストに向かっていった。これはまずい!


 だがガードナーは右手の槍でガンガン盾を叩き、挑発する。


 それを受けてソルジャーはまた標的を戻して大盾に意味のない攻撃をし始めたのだった。これを見るに野生のゴブリンは結構知能が低いように思える。


 そうしているうちにもう1枚ドロー。メイジが来た。


 早速呼び出す。


「サモン! ゴブリンメイジ!」


 召喚と同時に火の攻撃。


 敵のHPは300となった。


 ソルジャーはこんな攻撃見たことないのか目を見開いて驚いている。


 そしてメイジを攻撃しに行こうとしてまた挑発されていた。ナイスだぜガードナー!


 メイジの攻撃! 200のダメージ! ソルジャーは攻撃を食らいながらもガードナーから目を離せない!


 HPが残り100の所でまた攻撃を食らった! これにて戦闘終了だ!


「やったぜ! 森制覇(単体)だ!」


 そう喜びソルジャーのカードを拾った。



 [ユニットカード]

 名 前:ゴブリンソルジャー

 コスト:2

 攻撃力:500

 防御力:400

 【効果】味方のゴブリンと名のつくユニットが場に存在する時、攻撃力はその数×100上昇する。


 これもつええぞ! ゴブリンと侮っていたがどれも効果がすばらしい!

 ソルジャーは効果が1つしかないけど上昇率は2倍ある。期待値だけ見れば攻撃力は1500まで上がるということなのだからな。こりゃゴブリンデッキでは攻撃の要に間違いないだろう。


 ゴブリンデッキは優秀なカードが多い。プリーストもメイジもガードナーもソルジャーも強い。

 森を制覇(単体)した今、俺はこれらを好きなだけ増やせる。


 今日はこれらの繰り返し! 夕方まで狩りまくるぞ!!

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