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異世界デュエリスト~俺だけが命がけのカード召喚士~  作者: えっくん
たくさん召喚してパワーアップ ゴブリンデッキ!
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2話―④―サマナースペル

「カードの入手を確認。サマナーレベルが1から2に上昇しました」


 ルカの声に反応してデバイスを見た。それと同時にぐぅー。という間抜けた音が響く。


 俺の腹の虫が鳴いていた……。


 そういえば俺なんも食ってないんだった。上を向けば夕暮れなのかオレンジ色に染まっている。起きたのが朝ならかなり時間経ってるよな。


 夢中になりすぎてこっちの事情は何も考えていなかったな。腹ごしらえをしなくっちゃ! でもどうすればいいのかわからない……。


 そうだ! ここはやはりゴブリン先生に聞こう! そうしよう!


 召喚したままの先生2人に聞く。


「ここらへんで何か食べられるものある?」

「コノモリ、オイシイモノ、タクサン!」

「イッパイ、イッパイ!」


「そうなんだ! それを探して欲しいんだ。あと、ついでに寝るところも。出来れば他のゴブリンがいない所がいいな」


 そうだ。今は夕方だが、もうすこししたら夜になる。俺は当然だが夜目が効かない。だから危険な外を歩くのは自殺行為とさえ言える。

 寝るのが一番だ。


「ワカタ! ソレモ、サガス!」

「サガス、サガス!」


 そうして俺はまたしてもゴブリン達の後ろをついていったのだった。


「マスターも、サマナースペルを活用されてはいかがですか?」

「サマナースペルってなんだ?」


「サマナースペルはサマナーだけが使える魔法のようなものです。マスター」


 ま、ま、まほう!?


「はああああ!? なにそれ! 初耳なんですけど!?」

「説明していませんでしたか?」


 なにその忘れちゃってましたてへぺろっみたいな感じ! 絶対許さないから!

 まぁ、許すも何もないんだけどね。


「ぜんっぜん聞いてないよ!」

「そうですか。失礼しました」

「AIも忘れたりするんだな」

「わたしは高性能AIですのでそのような機能も搭載されています」

「いやいやその機能いる!?? 本当に高性能なのか!?」


「サマナースペルはバーチャルモニターにて確認することができます」

「何その露骨な話題転換!! わざとやってるよね!?」


「話題転換という言葉を理解することができません」

「いや、理解しようよ! 高性能AIでしょ!!」


 まぁいいか。とりあえずそのサマナースペルとやらを見てみることにしよう。

 魔法。心が踊るぜ!


 デッキ編集の下にサマナースペルという欄があるのでタッチする。


 一覧が表示された。


 [サマナースペル]

 名 前:レイズテッド

 コスト:0

 【効果】手札を2枚墓地エリアへ送ることでそこに存在するユニットを1体蘇生召喚する。ただし蘇生できるのはカードのみであり、コストとして捨てられたカードはこの効果の蘇生対象とすることができない。

 

 [サマナースペル]

 名 前:アナライズ

 コスト:1

 【効果】対象物の詳細を知る。

 

 [サマナースペル]

 名 前:レベルアップ

 コスト:1

 【効果】レベルとつくユニットが場に存在する場合、そのレベルを強制的に上げることができる。

 

 [サマナースペル]

 名 前:レベルダウン

 コスト:1

 【効果】レベルとつくユニットが場に存在する場合、そのレベルを強制的に下げることができる。

 

 [サマナースペル]

 名 前:バリア

 コスト:2

 【効果】前方にダメージを吸収する障壁を展開する。この時、障壁のダメージ許容量は500にサマナーレベル×100ポイントを加えた数になる。この値はサマナーの防御力計算後に減少する。



 でたあ! 蘇生魔法! 人間に使えないのは当たり前だよな。これで強いゴブリンを蘇生出来るぞ。でもコストの手札2枚は割りとつらい。2枚も送ったら5枚あったとしても3枚になってしまう。ドロー出来る戦闘中の20秒は結構長いだろう。だがここぞというところでは重宝できそうだ。普段はプリーストで事足りる。


 アナライズは鑑定魔法かな。こんなファンタジー世界じゃ俺の常識は通用しないし、今はともかく街とかに行けたならかなり使えそうだ。毒があったりとかわかるのかな?


 レベルアップとレベルダウンはようわからん。でもこの魔法があるってことはレベルが存在するカードがあるってことだよな。楽しみだ。

 でもゲットするまではお蔵入りだな。


 バリア! 何この神魔法! 最高だ! これで俺は自分のことをしっかり守れる。でもコストがかかるのが気がかりだ。


「ルカサマナースペルのコストって……」

「はい、サマナースペルのコストはカード行使と同じマナを消費します。戦闘中はサマナースペルを使うのか、カードの発動に使うのか見極めることが大事となります」


「かあっ。やっぱそうだよな。使い放題ってことはないよね。魔法使いすぎてカードで召喚できないなんて本末転倒にならないように気をつけよう」


 そう頷いた。 


「ところでコストが2までの魔法しかないってのは」

「サマナーはサマナーレベルと同じ値であるコストのカード及びサマナースペルしか効果を発動させることはできません」

「つまりレベルが上がっていく毎にアンロックされていくのか?」

「その通りです」

「あっじゃあもしかして今めっちゃ強いユニットコスト10のカードゲットしても召喚できないってこと!?」

「その通りです」

「なん、だと! くそっこうなったらレベルを上げるしかねぇ、レベルはどうやってあげるんだ!」

「所持するカードの種類と総カード数から判断されます」


「……結局今までとやることかわらんか」

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