4.魔法系上位職ウィザードについて
ウィザードの扱う精魔語魔術は正式名称をハイブリッド・スピリッツと言います。これは複数の精霊力を複合してそれぞれの特徴を残した別の魔術にする事からとされています。
精魔語魔術を使用するに当たり以下のような制限があります。
・上位精霊以上の精霊力を封じた精霊石と呼ばれる特殊なクリスタル身につけていること。身につけていなくても一部の魔法は使うことが出来ますが、大半の魔法は大幅なペナルティが入るため余程の人物で無い限りは使えなくなります。
・ダナン語と呼ばれる古代語、魔法語、精霊語の全てを理解して話せること。
・使用する魔法に必要な精霊力が存在していること。
・最低でも使用する魔法の名前を唱えられること。
ウィザードには以下のような特徴があります。
・ウィザードの扱う精魔語魔術は自身の精神力を媒介に精霊語魔術の精霊力を魔法語魔術の源である魔力で組み合わせて複合するため必然的に元となる二つの魔術を理解して居る必要があり、その課程で次のような特徴を習得します。
ひとつは、精霊を見分けるセンス・オーラを持ち、正常な精霊全てと会話する事が可能です。
もうひとつは、濃密な魔力を扱う関係で魔力反応を見分けるセンス・マナを持ち、魔法語の読み書き会話が可能です。
・ウィザードの装備制限は魔術使用に必要な精霊石以外の制限がありません。
・ウィザードの魔法は基本的に高度なものほど発動に必要な魔力が多くなりますが経験を積んで行くに従い習熟度が上がることによって軽減されていきます。ただし、上位精霊神によって聖別された精霊石を所持している場合に限りその制約が極端に軽減される場合もあります。
精霊石について
精霊石には2種類あります。
ひとつは上記のように上位精霊神自らが作成したとされる聖別された精霊石。
もうひとつはかなり高位の精霊神官が特殊なクリスタルを用意して作成した通常の精霊石です。
いずれも現在では入手が困難であるためウィザードになれる人が極端にいない一因になっています。
精魔語魔術の魔法について
初級魔法や中級魔法については古代の文献解読などによって大半が解明されていますが、3種類以上の精霊力を複合する上級魔法についてはダナン帝国崩壊時の混乱や戦火により殆どが遺失してしまい、残るは古代の人々がフェンリル神の教義に従い地下深くに保存し続けた地下図書館のどこかに眠っているのみとされています。