きときとさん
転生ネーム、きときとさん。
以上で説明を終わりますが、宜しいでしょうか?
ダンジョンを作りたい、ですか。
むー。モンスターを生み出し、侵入者を排除し、財宝を得る。目指すは世界最強のダンジョンですか。
魔王ルートみたいですね……。
まあ、いいでしょう。
いくつか案はあります。
一つ目は、風水洞を守る仙人になることですね。土地を管理するだけでなく、戦闘もこなさねばならないでしょう。襲ってくるのは悪党ばかり。慈悲などいらない分、やりやすいのではないでしょうか? 守り続けるだけで『徳』は増えていきます。
二つ目は、ドラゴンへの転生です。貴方の命を狙って襲い掛かる冒険者の相手をするだけですね。自衛なので悪行には成らず、『徳』も減りません。
三つ目。アイテムクリエイター兼魔法使いになって、自力でダンジョンを作ることですね。欠点は魔法を極めるところまで頑張ってからスタートですので、寿命がネックになります。抜け道はありますが、使えるようになるかは転生先次第でしょう。利点は自由度ですが、難易度と表裏一体。それに『徳』がどうなるか、予測もつきません。
最後は、モンスターの王に転生することですね。モンスターの中でも知恵あるモノを率い、国を作る過程でダンジョンを作るのです。やり方次第では悪になってしまいますが、秩序と繁栄をもたらす国を作れば『徳』は減らないでしょう。まあ、下手を打つと大幅に目減りしますが。
他、ご自身に何かアイディアがあればご相談に乗りますが?
はい、では「ドラゴンに転生」「魔物と仲良くなれる」「魔力たくさん」「転生前の記憶の保持」で転生ですね。
次も、良い人生を。
さて、きときとさんはどうなったでしょう?
莫大な魔力を持ったドラゴンに転生したことで、親御さんから神童扱いを受けていますね。少々巣立ちが遅れてしまいましたか。ドラゴンですので、10年20年遅れたところで人間なら1月2月遅れたようなものですが。訓練期間が伸びたとも考えられますし、そう悪いことでもありませんよね。
新しい土地で周辺の魔物を従え、魔族――人間と敵対的な、魔法に長けた一種族――と取引をするなど、勢力を伸ばしていますね。
あ、他のドラゴンさんの縄張りが接触してしまいました。喧嘩になってしまいましたね。周囲の人間国家は大変です。
……喧嘩した相手に気に入られて、そのまま同棲ですか。というか、女性だったんですね、このドラゴン。
……
…………
乗っ取られましたね。
夜の生活に負けて、尻に敷かれましたか。
「俺TUEEE」じゃありませんし? しょうがないですよね。
外から最強のダンジョンも、中からの攻めには弱かった、という事でしょう。
そろそろネタが尽きますので、一旦締めたいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。




