はくらんさん
転生ネーム、はくらんさん。
以上で説明を終わりますが、宜しいでしょうか?
『徳』を数値化できないか、ですか?
申し訳ありませんが、『徳』の数値化は禁止されています。
はい、いろいろとあるのです。
「奴隷制度のある世界への転生」ですか。
ああ。リンカーンやキング牧師のような、奴隷解放運動をしてみたいのですね。分かります。
では、その手段はどのようにお考えでしょうか?
「王族への転生」ですか。うーん。それでは、おそらくですが、無理ではないかと考えます。
奴隷は低い生産性の中で生まれた必要悪の面を有し、社会的に排除が不可能な場合があります。1800年代のアメリカだったからうまくいったという話なのですよね。
奴隷制度をなくす方法ですか?
食糧事情の向上は最低ラインですよね。あとは人権意識の啓蒙ですか。それに加えて強いリーダーシップを持つリーダーが指揮すれば、何とかなるかもしれません。
一つ忘れないでほしいことは、それによって発生する問題のはけ口です。リンカーンは結局黒人を救わずネイティヴアメリカンへの侵略を行っていたし、キング牧師の登場までアメリカには不平等がまかり通っていたのですから。
……決意は固いようですね。
はい、では「奴隷制度のある世界への転生」「お金持ちな王侯貴族への転生」「転生前の記憶の保持」で転生ですね。
次も、良い人生を。
はくらんさんは、第一王子として生まれたようですね。
帝王学のついでに農学を修め、農地改革に乗り出しましたか。
糞尿を使った肥料は不評ですね。食べ物だけに。
クローバーを使った休耕は5年で軌道に乗りましたか。こちらはすんなり受け入れられましたね。
農具関連は鉄製への切り替えが進み、作業効率も上昇。
20年で農業生産高が4割増まで進みましたか。
肝心の奴隷解放運動ですが、自身が王族という面もあって苦労しておられますね。身分制度にヒビを入れるわけにもいきませんし。
奴隷に対する扱いを良くするのが精一杯ですか。
ですが、それでもよくやったと思いますよ。
あとは次の世代に任せ、ゆっくり休んでください。




