ブリード?
僕がウダウダ悩んでいると
「レオ様,もし宜しければ、こちらで親のレンタルを登録してはどうでしょうか?貸出した際に幾らかのレンタル料が貰えますよ。」
なるほど確かに、レンタルで親を借りるのが可能なら、貸すのも可能か。ただ、現状、貸してしまうと手持ちのモンスターがいなくなり、活動出来なくなる。せめて、モンスターに余裕があればしたんだけど。
「申し訳ないです?せっかくのご提案ですが、今回はご遠慮します。また、モンスターに余裕がうまれればその時はお願いします。」
「ええ、いつでも大丈夫ですので、ブリードする際は当店に是非お越し下さい。他にご不明な点はありませんか?」
とびっきりの営業スマイルで、お姉さんが言ってくれる。
「あとは、、、nyaoってどうしたら稼ぐことが出来ますかね?」
「ブリーダーの方は、コロシアムに参加して、勝利するとバトル報酬を貰えます。冒険者ギルドに行くと、掲示板に民間からの依頼のクエストがあります。薬草採取やモンスターの討伐ですね。達成した場合に報酬が貰えます。郊外のモンスターを退治した際にアイテムをドロップしますので、そちらを売却してnyaoを入手する方が多いですね。大きなものはこの3つです。」
「分かりました。では、また御用がありましたら、お伺いしますので宜しくお願いします。」
「はい、こちらもお待ちしております。こちら私の名刺になります。」
名刺?名刺?リアルでもなくゲームなのに名刺?なんでだ?
「???あっ、ありがとうございます。」
「レオ様、モンスターデバイスのサイドに名刺の読み取り口がありますので、そちらに差し込んで下さい。」
んっ、差し込む?モンスターデバイスの側面を見てみると、確かに名刺を差し込む所がある。そこにもらった名刺を差し込んでみる。
『エルナのペットショップの情報が登録されました』
んっ、情報が登録された?
「レオ様、私のお店の連絡先がこれでデバイスに登録されましたので、御用の際はお気軽に連絡下さい。メッセージでもテレフォンでもどちらでも大丈夫です。」
あーなるほど、スマホみたいなものか。名刺を入れるだけで登録出来るってハイテクだなー。でも、赤外線通信かフルフルで同期した方が簡単な気も。運営が何を持って、こんな機能をつけているのか?よく分からないな。
「ありがとうございます」
僕と猫はペットショップを後にした。