いざ運命のガチャ!!
確かに欲しいものを他の人とトレードするのはありだよね。でも、果たして始めたばかりの僕に相手が欲しいようなものがあるのか?現状手持ちは1000nyaoだけ。
今はガチャで試して見て、それからトレード出来る材料を用意して欲しいモンスターを手に入れることにしよう。
ならどのガチャをしようかな?猫、犬、鳥とくる。ペットで一般的なものは、猫と犬、鳥は、室内で飼うインコとかがいる感じか。
もふもふを触りたい気持ちもある近所の人が子犬や子猫を飼って見せてもらった時は凄く可愛かった。
もうね、僕この子のお母さんになりたいってレベルで母性本能をくすぐられた。子猫や子犬は断然可愛い。そして人間も断然、大人より、子供、子供より赤ちゃんが断然可愛い。
叶うことなら子犬や子猫を出して癒されたい。けど………、子犬や子猫って、いるのかな?全部大人の動物な気がするし、バトルするにあたっても、子犬や子猫ではとても勝てない。なんならブリードで子供を作るにしても大人でないと流石に駄目だろう。
はー、これだけ考えてもどうしようもない。ガチャを引こう。通常、ゲームだと、当選確率でどのレア帯が何%か出るはずなのに。でない。
「猫ガチャお願いします」
「分かりました。」
お姉さんがガチャシステムを持ってきた………って、ただのタッチパネルなんだけど。
画面には、野良犬、野良猫、野鳥のボタンが表示されている。
野良猫のボタンを押して、1回を選択、
『野良猫ガチャ 1回分 宜しいですか?yes or NO』
ふーっ、お願いだからモサモサで可愛い猫ちゃんカモーン!!
ボタンをポチクリ押した。
画面がスクロールし、高速回転から徐々にスローダウンして、てってって。プトン。表示が止まった。
「おめでとうございます。三又の黒猫です」
お姉さんがショーケースを開き、該当のモンスターカードを僕に手渡ししてきた。
「あら、でも、こんなの入れたかしら?三又?」
何やらお姉さんがボソボソ言っているが、僕はカードのイラストに見惚れていて何も入ってこない。
「キュートだ。綺麗なまんまるとした金色の目、艶のおる漆黒の毛並み。そして可愛らしいすっきりとしてフォルム、君に出会えてよかった。」
ぼくは、思わずカードを胸に抱きしめた。
「お姉さん、これってどうやったら本物に会えるんですか?」
『カードを手に取り、『モンスタープリード』と唱えて下さい。」
ふーっ、いくぞ
「モンスタープリード」
僕は手にしたカードをさ上空にクルクルと回転する様になげ、召喚の言葉を唱えた。
『ボフン』
煙が現れ、カードの代わりに黒い三又の猫が現れた。空中に現れた猫は、クルクルと回転し、スタット華麗に着地を決めた。
思わず華麗な仕草に拍手する。
「ご主人、宜しくにゃ。」
「「なっ猫が喋ったーー。」」