ゲームでのお仕事?
「でもアリス。ゲームのサービス終了で、お仕事終了なら、仕事としては不十分でリスクがかなり高いのでは?」
と言われて初めて気づいた気もする。そうだよ、アリスの言う通りだよ。ゲームで大金稼いだとしても、ゲームがサービス終了したらそこでジ・エンド。そこで僕の生活費を稼ぐ術がなくなっちゃうよ。
やっぱりゲームはやめて地道でも、多少月給が安くとも地道に就職して安定した道に進んだ方がいいのかな?
「レオ君。そうそうこれそうなんだよ。そこに気づいて欲しかったの。ゲームがサービス終了したら、そこでレオ君の人生は終了だよ。」
がーん。いや、そこまではっきり言われるとバカみたいに見えてくるし、自分でも気落ちしてたのに、誰かに面と向かって正直に言われると結構くるな。
「レオ君、でも安心して、ゲームの中で仕事をするって言うのは、夢も希望もあるんだよ。」
絶望の地獄の底へ叩き落とされた気分なんだけど、そこに蜘蛛の糸が垂らすが如く、夢や希望があるって?やめてくれ、僕にまた希望を与え、さらに地獄に突き落とすようなことはやめてくれ。
「はぁーっ、いやもういいよ。アリス。僕はゲームをやめて真っ当に就職するよ。はぁーっ」
「待って待ってレオ君。そんな幸せが逃げてくような顔しないで。ため息もダメダメ。幸せがどんどん逃げちゃう。どんな時もスマイルスマイル。無理やりでもにって笑ってみてよ。」
と言って、アリスは僕の肩を掴み、現実に戻ろうとするのを止めてから、ひんやりとした手で僕のほっぺたを掴み、ムニムニとほぐした後で笑顔を無理やり作るように左右に僕のほっぺを引っ張った。
「痛い、痛いよ。アリス。分かったから手を離してくれる。」
僕はアリスが離したほっぺをマッサージして、気落ちしてるのをなんとか持ち上げ、顔だけでも笑顔を作るようにした。
「ほら、アリスこれでいいでしょ。」
「うーん、満点にはいかないな。80点。レオ君は、どんな時、凹んでいる時でも、悲しい時でも笑顔を作れるようになった方がいいよ。」
「はいはい、それで?僕に垂らす希望の糸は?」
「ふふん。それはね……。レオ君はPDFって知ってる?」
んっ、アリスはいきなり何を言い出すんだ?
「知ってるよ。学校で宿題や実験書を先生に提出するのにワードやエクセルのデータをPDFに変換してるから。それがどうかしたの?」
「知ってるなら話が早いわね。そのPDFって、このモンスターワールドの世界では、アイテムとして受け渡しが出来るのよ。」
「アイテムとして?それがどうかしたの?」




