アリスの事情2
「そこに気づくとは、レオ君もなかなかやるわね。私も半身付随になって、この世界に初めてINした時は、レオ君の言う通り、現実での感覚のまま動いてしまっていたから…初めは転んでばかりで上手く歩くことも出来なかったわ。でも、何度も転んで、それでもまた立ち上がったの。私は出来るこの世界では私は半身が動く訳じゃない動くんだよ。って、自分にいい聞かせてね。」
はーぁ、やっぱり大変だったんだ。半身が動かせないって状況になったことのない僕には到底想像もつかないことだけど、その欠片も見せずに健常者と全く同じ様にスムーズに動かせるようになるには大変だったんだろう。
「三ヶ月もした頃にはほらこの通り。」
アリスは青いドレスの裾を掴み、くるっとターンさせてみた。
「この世界なら私はどんなことも出来る様になったわ。自分で歩くことも、食べることも、走ったり、好きな所は好きな時間に行ったり、スポーツをしたりね。もちろん大好き動物と一緒に遊ぶこともね。」
僕たちに取っては当たり前に出来て、ありがたみも、感謝もない所にアリスは嬉しそうに語っている。
僕は五体満足に生まれてきたことに感謝も何も持っていなかった。だって、それは、周りにいるみんなが持っていて、僕自身が当たり前に持っている普通だから。
「アリスの話を、聞いていると今この身体を当たり前に動かせることが感謝に値することだって思わささられるよ。ありがとう」
「えっ、レオ君なんで私に感謝してるの?私はね、別にこの身体になったことで、レオ君に同情して欲しかったり感謝して欲しかったりしたわけじゃないの。私はね、私のことをただ純粋にフレンドになったレオ君に知ってもらいたかっただけなんだよ。」
そういうものなのかな?お互いをよく知るためには、お互いの背景は分かった方がなんで動いているか分かりやすいか。
うーん、僕も同情されたり、色眼鏡で見られたりするのが嫌だから言わなかったけど、アリスがここまで話してくれたんだから、僕も話さないとフェアじゃないよね。
「分かったよ。同情も感謝もしないよ。だから今から話すことに対して、アリスも同情も感謝もしなくていいよ。」
「ええ、私もレオのことがもっと知りたいわ」
「




