アリスの事情
「私って、半身付随で左半身が動かないんだよね。はははっ。なので、私は自宅で療養中なんだよ。レオ君」
「そうなんだ。それは大変だね。」
あれっ?なにかが違和感を感じる。なんだろう?何かが気になる。
アリスはそう言うと、2匹のウサギを抱っこして、顔に頬擦りしている。
「それと私は動物アレルギーだからね、現実世界では動物と触れ合うことが出来ないんだ。でも、モンスターワールドなら、大好きなウサギさんや猫ちゃん達と思う存分触れ合うことが出来る!」
あっ、なるほど。それが気になってたのかな。
「へー、動物アレルギーなんてあったんだね。花粉症みたいなものかな?それに、半身付随なのに随分スムーズに身体を動かすんだね。」
「動物アレルギーだと大雑把ないい方だけど、一般的に理解のあるのは、犬アレルギーとか猫アレルギーかな。家庭でしかも室内で触れ合うことが多いから、毛やフケなんかを触るとアレルギー反応が出て、痒くなったり咳が出て大変な症状なんだよ。」
アリスが僕を指さして、アレルギーについて説明してくる。
「そうなんだ。そういえば親戚の叔父さんも無類の犬好きだけど、アレルギーがどうとかで家で犬が買えないってぼやいていたっけ。でも、知り合いの家で、手袋、マスクを完全装備して触れ合ってらっていってたな。」
「そうそう、動物好きにとって動物アレルギーとは死ぬよりも辛いことなんだよ。好きなものに死を覚悟してしか触れることができないなんて、辛い運命だよね。レオ君は私が半身付随なのを疑っているみたいだけど?」
「いや疑ってはないよ。ただ、少し違和感があってね。」
「こほん。レオ君、年上の女の子から一つ人生にとっての大事なアドバイスをあげるね。」
はっ、人生にとっての重大なアドバイス?いきなり何を言ってるんだアリスは?
「ほらっ、レオ君女の子の身体をジロジロとみないの。セクハラだよ。セ・ク・ハ・ラ!私が魅力的なのは分かるけど、知り合って間もないうら若い綺麗な女の子の身体をマジマジとみちゃダメ。これは人生における重大なことだよ。」
「あっ、ごめんなさい。みてたのは、半身付随だって言うのにすんなりと身体の左側を動かしているから、なんでかなと思って。」
「女の子のバストに視線を向けてなかったから、今回は勘弁してあげるわ。でも、次はないわよ。それに半身付随は本当よ。現実世界では、全く動かせないもの。」
「それを疑う訳じゃないけど、リアルでの動きって、このモンスターワールドの世界でも影響するんじゃないの?使ってない身体をそんなにスムーズに動かせるとは思ってなくて、不思議でまじまじと観察してしまつだんだ。」




