ピンチはチャンス?
レオン、君はどうする?人生が終わるかもしれない時だ。手には一攫千金を得られるかもしれないものがある。
そう、時間はある。生活もなんとかなる。なら
「やるしかないな。受験戦争で鍛えた集中力と知識でモンスターブリードでトップを目指してあげようじゃないか。これで、人生が終わり?いや、これはきっと神が僕に与えたチャンスだ。このチャンスを今手にしなくてどうする。」
僕は、早速、VRシステムをセッティングして、電源を入れた。
目の前が真っ暗になり、ゲーム空間へ意識が移動した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ようこそモンスターブリードの世界へ。人間のお客様ようこそお越し下さいました。私は、お客様のご案内を務めます案内人のナビです」
真っ黒い空間の中に空を飛ぶ、小さな妖精がそう言ってきた。
「宜しくナビ、僕は獅子堂麗音。」
「獅子堂麗音様ですね。アカウント名はこのままで宜しいですか?」
あー、ゲームだから、名前をつけられる訳か。どうするかな?本名だと、ゲーム世界から現実世界に戻った時に絡まれて大変だったいうし、さりとて、自分の名前以外で呼ばれても反応する自信はない。なら
「レオで、頼むよ。」
「はい、分かりました。レオ様、これからモンスターブリードの世界に赴く為にアバターの設定等をして頂きます。こちらでアバターの設定をお願いします。」
そう言って目の前には、僕とそっくりな3Dのホログラムが現れた。目の前には現れたブルーのスクリーンを操作して、アバターの設定を進めていく。
このゲームではユーザー本人が戦うことはなく、集めて育てた、モンスターを使ってダンジョンを冒険したり、クエストを受けたり、コロシアムで戦闘したりしていく。その為、必ずしもリアルと同じ体型である必要もない。
種族は、ハーフエルフ
髪の色は、グリーン
顔は、どうするかな?リアルと同じだと、アカウント名と同じで絡まれる恐れがあるし……。
無難に、リストから選択した。イケメンでもなく、ブサメンでもない、普通の顔である。
ハーフエルフを選択したのは、リアルでは、背が高く、色々と生活で難儀していたから、身長が150センチと低い種族を選択したからだ。リアルで出来ないことを仮想世界でするよね。
「こちらの内容で宜しいですか?では、モンスターワールド、もう一つの世界をお楽しみ下さい」
目の前が暗転して、仮想世界、モンスターワールドに転移した。




