僕とアルテミス
さて、アルテミスも仲間になったことだし、スキルを確認しようか。
アルテミスの親は、草兎と草兎の血統ね。純血だね純血。紛れもなく血統種。で、肝心のスキルは、『タックル』、『鳴き声』、『ジャンプ』の3つか。他のスキルはレベル1なのに鳴き声だけは、レベル3もある。
親の草兎が『鳴き声』のスキルでも持っていたのだろうか?タックルは、さっきお腹に一発受けた突進だよね。ジャンプは、名前の通りジャンプする。効果は???、対空時間の上昇???単発でのスキルの使い道が思い浮かばない。
ジャンプしてからの天空○字拳でも放つなら威力上昇すると思うのだが、タックルと合わせても、ジャンプしてからのタックルとは???
鳴き声は、因みに甘い声で鳴いて、異性を誘惑する様だ。うきゅーん、うっふーん みたいな感じだろうか。
異性のみの限定効果で、攻撃力の減少、時々スキルの不発らしい。アルテミスはメスなので、対オスのみに効果があると思うのだが……これって猫の異性とか、犬の異性とか種族関係なく使えるのだろうか?
まさか、ウサギの異性だけってオチはないよね。あったらとんだ外れスキルってことになるしな。まーそこら辺は少しずつ試して行けば分かるか。
「よし、スキルの確認は終わった。ノワール」
「にゃっ」
ノワールが座って前足をあげる。
「アルテミス」
「うきゅ」
アルテミスもノワールに倣い、前足を上げる
「二人ともよろしくね」
「にゃっ」「うきゅ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
アルテミスの実力を確かめる為、まずは、アルテミス一体で敵と戦うことにする。
「アルテミス、まずばあそこにいる草原ラビット一匹と戦ってみよう」
「うきゅ」
さて、どうするか?アルテミスには、挑発スキルはないし、相手がオスかメスかも判断がつかない。
「まずは『ジャンプ』」
アルテミスが上空にピョーンと飛び跳ねる。僕よりも高く上に飛んでいる。うん、飛んでいる。で???
「とすん」
アルテミスが何事もなく着地した。
「うきゅうきゅ」
「レオ、一体何させるにゃ?」
「ごめんごめん。ジャンプを一度実戦で試してみたかったんだ。でも、もう一回だけ試させて」
『ジャンプ』
再び、アルテミスが上空に飛び上がる。僕の頭を超えた所で
『タックル』
次のスキル名を放つが………。アルテミスはタックルの姿勢をとって、空中を思いっきり走ろうとするが地面がないので、空中でばたついている。
「とすん」
「うきゆうきゅ」
「もう2回も何させるにゃ?」
「ごめんごめん。やっぱりダメか。こっからは堅実に行くから心配しなさんなって」
『鳴き声』
「うっきゅーん。うっきゅーん」
アルテミスが草兎の方に向けて、甘い?鳴き声を出している。
草兎は、あたりを見回し、前足で自分を指して、えっ僕なの?って確認を取っている。
アルテミスは、それに頷き、うつきゅんうっきゅんとウインクを投げかけた。
草兎は、白色の毛が真っ赤になるほどに色が変わった。
どうやら相手はオスだったようだ。




