僕と兎さん
「よかったにゃ、レオ。兎ちゃんが仲間になってくれたにゃ。みゃーだけだと、レオの護衛ができにゃいから助かったにゃ。」
「そうだね。挑発してなかったら、僕に突進してくるんだから。」
「そっそうにゃ。レオ、モンスターにブリーダーの攻撃は効かにゃいから覚えておくにゃ。」
「そうなんだ。それで僕のドロップキックが効かなかったわけだ。納得。でも、なんか変な感じだな。」
モンスターの攻撃は僕に効くけど、僕の攻撃はモンスターに効かない。ということで、手持ちのモンスターが全部戦闘不能になったら僕は、モンスター相手に逃げ回ることしか出来ない訳だ。
「さっ、レオ。早く兎さんを召喚するにゃ。」
「あぁ、モンスターブリード」
カードが消え、代わりに可愛い兎さんが手のひらの上にちょこんと現れた。
「宜しくね兎さん。」
「うきゅ、うきゅうきゅうきゅきゅ」
多分宜しくねと言ってるんだけど、何を言っているのか分からない。そーっと、視線をノワールの方に向けると。
「うにゃ、宜しくにゃ。ご主人様にゃ」
「ご主人様ではなくて僕の名前はレオだから、レオって呼んでね。兎さんの名前も考えないとね。」
「うきゅうきゅうきゅきゅ」
「レオ宜しくにゃ。可愛い名前をつけてねにゃ」
兎さんの可愛い名前ね。ノワールの時は黒から連想でいったけど、兎さんはオレンジ色だから………フランス語でオレンジ、橙とは???
「うーん、オレンジなんてどう?」
地面に下ろしてある兎さんが僕の差し出している手を、肉球でペシンと叩いた。どうもお気に召さないらしい。そりゃそうかまんま過ぎるもんな。
兎兎兎か………うむむ、あっ
兎といえば月の餅つき兎。餅といえば団子。とくれば、美少女アニメの
「セーラー○○」
最後まで言わずに、またペシんと叩かれる。背中からはノワールが三又の尻尾でバタンと叩く始末でえる。
「ごめん。これは不味かったね。」
うんうんとノワールと兎さんが頷いている。
ならもう一回、兎、月と来れば、竹取の翁の輝夜姫。かぐやと名付けるか?王配になりたい兎さんならそれもありかと思うけど。
でも、和風って感じはしないんだよね。ヨーロッパ方面て感じがするな。ギリシャで確か、月の女神がいたと思ったけど。なんだったっけ?アポロン?ヘカ、ゼウス、アルタ……ああそうだアルテミスだ。
狩猟と貞潔の月の女神アルテミスだ。
「兎さん。これなら気に入ってくれると思う。きみの名前は狩猟と貞潔の月の女神 アルテミスだ。」
「うきゅーーーっ」
嬉しいのか、僕の周りをピョンピョンと飛び跳ねて回っている。さぁ、モンスターも2匹になったし、攻略を頑張っちゃうぞ。




