ノワールとの冒険
あれから僕とノワールを今後の相談やノワールのステータスやスキルがどんなものかを確認していった。
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「ノワール、草原ラビットが来た。しっぽをふる」
「了解にゃ」
ノワールが夜の闇のように真っ黒な三叉のしっぽを横にフルフルと降り出した。
シッポを振る。これは尻尾のあるモンスターならどのモンスターも覚えられるスキルだ。普通の猫なら、しっぽを振るの効果は、挑発行為。相手のヘイトをブリーダーではなく、自分に向ける。
がノワール三叉でシッポを振るので、挑発行為、幻覚効果、催眠効果の3つが発動する。
このゲーム、ブリーダーは攻撃出来ないがモンスターからのダメージは受けるという鬼畜仕様。受けたからと言って痛覚にダメージを受けることはないが体力が減っていく。これが0になると戦闘継続不能となり、自動的に一番近くにいた街に強制転移させられる。
そうなると、街から出られない制限が6時間発生するという恐ろしいでメリットが。どこかの某ゲームの様に所持金が半分になるというおまけ付き!!
戦闘不能に良いことなんて一つもない。慎重に冒険しないと後戻りが多いゲームなのである。
「よくやったノワール。ラビットが寝てる。足に力を溜めろ」
「にゃーーーん」
ノワールが獲物にかかろうと、足に力を溜めて、お尻をツンと上に上げている。
「いけ、にゃんキック」
そう、するのが人語、しっぽを振るに加え、もう一つのスキルが攻撃用のにゃんキックである。通常のキックでいいんじゃない?と思いながらも、これもまた通常のキックとは違う様だった。
ノワールは、力を溜めた足で地面を思い切り蹴り、空中に飛び上がった。そして、上空で一回転すると、寝ている草原ラビットの頭に両足でにゃんキックをお見舞いした。
「ポン」っという音と共に草原ラビットが消え、代わりに肉厚のお肉がドロップした。
「やったなノワール!」
「レオ、やったにゃーん。ごろごろ」
ご褒美に褒めてくれと、ノワールが僕の足元に擦り寄ってきて、首を擦り付ける。僕は、しゃがんでノワールの首元を掻いてあげる。
「ふみゃ、ふみゃ、ふみゃーん」
ノワールが気持ち良さそうに鳴いている。よしよし可愛いいやつめ。
僕とノワールをバトルを確実なものにする為、草原で先程から、草原ラビットを相手に何度もバトルしている。
バトルをしてみて分かったことは、モンスターは、登録されているスキル以外で攻撃することが出来ない。猫なので、牙もあるし、爪もあるけど、引っ掻いたり、噛み付いたりすることが出来ない。しっぽで相手を絡めることも出来ないし、殴りつけることもできない。
なので、攻撃用のスキルがないと、バトルはスタートした瞬間から詰んでしまうのであった。




